Milkのメモ帳

日々の思いつきを忘れないようにのメモ用です。

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リモートワークへの道は険しい! でも実現して欲しい。


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www.ksakae1216.com

楽しく購読させていただいている方の中に、興味深い記事がありました。

意外や意外。

結構、在宅でお仕事している人はいるのですね。

私も憧れます。リモートワーク推進支持派です。

どんな企業が取り入れているか

これは、上でご紹介した記事にもありますが、リクルートやMicrosoftが導入しているみたいですね。

後は、やはりGoogle

自宅から会議参加等も行えるようです。

さすが、先進企業。効率化出来る部分はがんがんトライしていく姿勢に痺れます。

今のSIer業界にリモートワークが導入できるのか?

先に願望から言うと、「リモートワークを導入したい!!」です。

がしかし、自分の経験から行くと日本の”現状”の体質のままにぶっこむと、多分崩壊します。

マネージメントの面からすると難しい

これは、自分のマネージメント能力が低かったと言われればそこまでの話なんですが・・・

昔、ある小規模の案件で、私がプロジェクトリーダーになってプロジェクトを運営するということがありました。

私がお客様との窓口になりあれこれと手一杯で開発までは手が回らず、パートナー会社さんにプログラミング工程から発注をしようということになりました。

いつも取引があるパートナー会社だったのですが、東京本社の人はみな他のプロジェクトに出してしまっていて人がいないから、九州支社の社員を使ってくれないか?という話でした。

分かりました・・・ということで、私は東京、実作業メンバは九州という互いに顔も知らない状態でプロジェクトが始まったのです。

同じ日本人なのに伝わらない!!

現状のシステムの一部機能拡張の案件だったので、現状のシステム理解も兼ねて、九州メンバには先にプログラムを見てもらっていました。

私も設計をする上でざっとプログラムを読み、システムの動きをある程度は理解してから設計にとりかかりました。

さて、設計が完了し、設計書を九州チームに渡して、さらにコーディングに落とす前の詳細な設計は向こうに任せることにしました。

そこまではよかったんです。そこまでは・・・


ある日、コードに落とす前の詳細設計が上がってきたのですが、内容を読むと意味が分からない。

ん?何故、こんな処理がここに必要なんだ?とか、俺が書いている設計と合わないぞ?と言うところがチラホラあるのです。

後は、電話地獄。


「あの・・・詳細設計の◯◯部分なんですけど、なんでここでループ処理入ってるんです?これ無駄な処理ですよね?」

「あー、それはですね。似た処理が●●にあったんでそれに似せて作ってるんですよ」

「いやいや。それは理由になってないですよ。●●の処理を回すと、無駄なデータが出来るじゃないですか。そもそも、●●のクローンな処理をあちこちに作られたら困ります。百歩譲ってそれを良いとしても、無駄な処理まで動かさないでくださいよ。」

「あぁ・・・でも・・・僕、あんまりその処理について詳しくないんで・・・」

「いや、そう言われても・・・もう何ヶ月も前にプログラムソース渡してるじゃないですか?なんで、質問とか無いんです?」

「行けると思ったんで・・・」

「はい?(怒) じゃぁ、私もVisual Studioを立ち上げたんで、××.csの□□行目を見てもらえます? この処理は、△△の処理から呼ばれていて、■■データを作ってるんです。それから・・・(以下略」


電話で延々と説明。

これは限界だと感じ、資料をこちら側から作成してメールで送付。

そして向こうからさらにワケワカメの回答をもらって、それを追求するために電話へ・・・

while(true)
{
    電話
    資料メール送付
    資料メール回答(疑問増加)
}

この永久ループ。私は自分の仕事が出来ない!!

絶望を感じました・・・


くそぅ!!実際に会って話せれば解決するのに!!
かいけつするのにいいいいいい!!!

向こうが何も言ってこないは、問題なし!ということじゃないんだということが、この時やっと分かったんですね・・・

苦い経験です。

という訳で、リモートワークでもちゃんと意思疎通が取れるか?と言うところが一つの関門になりそうです。

セキュリティ面も問題が

どの案件でもそうですが、やはりシステムを開発する上でセキュリティは大切です。

私の会社では、外部記憶媒体をPCに接続することは禁止で、接続すると厳罰対象になります。(そういう監視常駐ソフトも動いています。)

どうやってデータ移動するかですが、暗号化USBを使ってデータの移動をすることになっています。

時にはインターネットから分断して、独自の閉じたネットワーク環境を作って試験をするということもあるのです。


確かに、外部の会社に委託するのと、リモートワークとどう違うんだ!という話はあると思うんです。

でも、自宅の環境でも会社同様の規律が守られるかどうかが大事です。

そこがちゃんと守られれば良いですが、例えばプログラムデータをコピーして同業他社に売り飛ばすなんてことされたら目も当てられません。

まぁ・・・ここは、外部委託でもリモートワークでも同じですけどね。

でも、緩くなってしまいがちになるんじゃないか?という危険性の話です。


恐らくは、リモートワーク専用のネットワークを構築するしかないでしょうね。

通常の自宅のセキュリティで、外部からハッキング等の攻撃を個人でどこまで防げるかという話にもなります。

なんだかそこも悩ましい。

リモートワークって無理なのん?

いやいや。あれこれ問題点を並べましたけど、メリットだって十分にあるはずです。

割り込み作業が入らない利点があるので、時間単位で見ると作業効率は非常に上がる可能性はあります。

また、移動時間が必要ないので、その時間が有効に使えます。

TV会議等でちゃんと意思疎通が取れれば、先ほど挙げた私の失敗は発生しないかも知れません。

IT分野は自由を求めて発展してきた世界です。

いろいろ問題点はありますが、デメリットがあるからと言ってしないんじゃ、まったく何も出来ません。


ですから、出来る方法を考えて行きましょうよ。

ということで、何も解決になってないけど・・・私はリモートワークを実現したい!!とだけ宣言しておく。(無責任だなぁ・・・;)