Milkのメモ帳

日々の思いつきを忘れないようにのメモ用です。

Milk's Memo Note

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老害と呼ばれる線引きはどこなのだろう?

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イギリスがEUから離脱する話で持ちきりですね。

ですが、ひっそりとIT業界には別の火花が散っていたのです。それがこちら。

style.nikkei.com

ソフトバンクグループのニケシュ・アローラが、副社長から降りるというのだ。

孫正義の後継者

ニケシュ・アローラの名前は、数年前に突然上がってきた。

それは、当時Googleの幹部だったニケシュ・アローラを、孫正義が自分の後継者としてソフトバンクグループに引き抜いたからだ。

自分としては衝撃的なニュースだった。

まぁ・・・ソフトバンクグループの幹部としても寝耳に水だっただろう。

生え抜きの幹部から後継者を選ぶのではなく、外部のしかもGoogleから半ば強引に引っこ抜いてきたのだから。

なぜ不協和音?

孫正義としては、少しずつニケシュ・アローラに引き継ぎを行い、自分は会長にでもなる予定だったのだろう。

だから私も、いくら後継者を指名したとしても社長交代はまだ先のことだろうと思った。

それに、そうやすやすと交代する人間じゃない。そう思っていた。


しかし、彼らの関係破綻は突然発表される。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160625-00049005-gendaibiz-bus_all&p=1zasshi.news.yahoo.co.jp

このニュースを知った時、驚きが半分、もう半分は”やっぱりな”という気持ち。

ニケシュ・アローラには多額の報酬を支払っていたはずだ。

Googleより好条件でなければ、絶対に来てもらえなかっただろうし。

これが完全に水の泡だ。


またもうひとつの問題は、結局、誰だったら後継者になれるんだよ?という話だ。

上の記事でも指摘されたが、孫正義の欲が出たのだろう。

本人からすれば「俺はやっぱりまだまだ出来る!俺が築いた城だ!誰にも渡さんぞ!!」という感じだろう。

分からんでもないし。別にそれでもいいよ。


だがね。後継者を指名しといて自分勝手にやっぱりやめたは、ちょいと見苦しい。

端から見て、単純に欲が出たんだろう?って言われて当然の言動だ。


結局のところ、ニケシュ・アローラは自分に約束されていた将来のポストが存在しないことに愛想をつかして、副社長を退任することにした。

当然だ。だって、ソフトバンクグループを託すという話だったのに、結局は孫正義に良いように使われた挙句、ポストまで剥奪されたのだから。

やってられない。ブチ切れてもいいレベルだ。

この言動は老害なのか?

このニュースに対しては、色々な意見が言いたい放題になっている。

一つは、「孫正義は老害だ」と言う批判。

私個人の意見としては、老害までは言い過ぎかなと思う。これによって、ソフトバンクグループが傾くとも思えないからだ。

結局ソフトバンクは、彼の彼による彼のための会社だ。だから、好きにしていいんじゃない?とかなり冷ややかな目で見てる。

ただ、”人”として見苦しい。

元からあまり好きなタイプの経営者ではないが、今回はその私が嫌うような一面が出てきた感じがして不快だった。

それなら、最後まで「俺の会社なんだ!倒れるまで俺がするんだよ!何が悪い!!」と言い放ったほうが、まだ清々しい。

経営判断と言う面では、老害じゃないだろう。まだまだ現役で行けると思う。

ただ、人としての言動は既に老害化してる。


すまん。私はこの人あんまり好きじゃないんだよ。根っからの商人体質の金勘定のタイプだと思っているので、最初から人徳は期待していない。

だから正確に判断できていないかも知れない。

世の中にはかなりお歳を召した経営者もいる

真っ先に思いつくのは、鈴木修だ。

スズキ自動車の会長兼CEOである。

三菱自動車が燃費不正を行っていたが、スズキ自動車も同様に燃費性能測定方法で一部指定方法と異なっていたとして内容を公開し謝罪した。

だが、私は彼に対してはあまり不快感はないのだ。

寧ろ好きな部類の人間だ。老害だなんて思ったことはない。彼を超える幹部が現れないことに、彼自身も悩んでいるだろうと思う。

彼は老害?

私は、彼の発言で心から笑った。

www.huffingtonpost.jp

「善意でやったということであれば、人情的に考えなくちゃいかん」

いいぞ!ズバッと言ってやれよ!流石だね。

今までも好きな経営者だったが、今回の一件で更に好きになった。


さて、鈴木修は何度かCEOを辞めようとしたタイミングがあった。しかし、どうしても後任の社長が会社を安定させることが出来ず、周りの要望もありCEOを降りられない事情もあった。

彼の場合は、老害というより後継者を育てることが出来なかった点が問題だ。

しかし何となくだが、彼の場合は自分の経営者としての勘が鈍った時には、すんなりと後に託すような気がするんだ。

それまでに、幹部がちゃんと彼並の実力をつける必要性はあるけれど。


無理だった場合は、無難な会社へと落ち着くだけだ。

たぶん面白くない会社になると思うけど。


因みに意外かも知れないが、スズキ自動車は同族経営だが、鈴木修は婿養子だ。

つまり、元はスズキ自動車の人間じゃない。スズキ自動車に入る前は行員である。

当初はかなり周りと軋轢があったようだ。

そうだよね。だって技術からすれば、金勘定だけの人間が来ても面白くない。でも、鈴木修は上手く人間関係を構築し、技術屋からの信頼を得る。

また、彼はセールス面での勘が鋭かった。それによって、やっと”のけ者”からスズキ自動車の仲間に迎え入れられた経緯がある。かなりの苦労人である。

そういう意味でも、スズキ自動車社員からの信頼は絶大だし、彼を老害と思う人間は少ないんじゃないかと思う。


という訳で、やはり問題は後継者だ。そこに尽きる。

どこから老害なんだろう?

この線引きは難しいように思うが、やはり下から見て慕われなくなった時点で老害に認定されるんだろう。

結局は、人望や人徳なんじゃなかろうか。

そして、部下に仕事を任せる(最終的な責任を自分が持つから全力でやってみろ)という姿が日頃からある人は、あまり老害と思われることはないんじゃないだろうか。

つまり、老害だと言われるってことは、口だけで戦力にならないと判定されたときなんだろう。

本人は気づかないのかも知れないが。

ある程度の歳を重ねたら、一歩引いて、若者たちの相談役になろうというぐらいの懐の深さが必要なのかもしれない。


そんなこんな思う雨の日でした。