Milkのメモ帳

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【画期的】郵便局で格安スマホが買える時代へ


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www.rbbtoday.com

なんと、日本郵政が格安スマホの取り扱いに乗り出すというのだ。

郵便局でスマホが買える?

今日の新聞を読んでいて、かなり驚いた。

それは、日本郵政が格安スマホの取り扱いを行うと正式に発表したという記事だ。

仕組みはこうだ。

まず、郵便局に格安スマホについてのカタログを置いておく。

そのカタログには、購入するためのハガキが付いている。

そのハガキで申し込みを行うか、またはカタログに載せられている電話番号に直接問い合わせると、後日、郵パックでSIMが入った状態で格安スマホが届くということらしい。

そのため、実機を郵便局に置くという実質的な”販売”は行わないので、日本郵政は提携しているMVNO(格安SIMのキャリア)から契約数に応じた手数料を受け取るという形になるらしい。
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どのMVNOと組むのか?

日本郵政にとって大事なのは、どこのMVNOと組むかだ。

これはIIJ(インターネットイニシアティブ)を選んだようだ。

日経新聞ではお馴染みの、鈴木幸一が率いるインターネットサービスプロバイダだ。

鈴木幸一はインターネットの黎明期からご活躍しているので、もうかなりのお歳。でも現役バリバリで、日経新聞の「経営者ブログ」も更新中だ。

www.nikkei.com


特にIIJは、この格安SIMの分野を切り開いてきたパイオニア的な存在でもある。

格安SIMと言ったら、IIJmio(IIJが展開する格安SIMのブランド名)の名前は必ず出てくる。

www.iijmio.jp

因みに、IIJmioはdocomoの回線を使ったMVNOだ。

まずは東海地方から開始

全国で一斉にスタートというわけではないらしい。

先ずは、岐阜、静岡、愛知、三重の4県からスタート。

それでも、郵便局は約2千箇所もあるというのだから驚きだ。

この数でも一部の地域なのか・・・圧倒的な店舗数だ。

www.sankei.com

IIJとしては最初から一気に2千もの店舗を確保出来ることになる。

自前で店舗を用意する必要はないし、今までみたいに家電量販店での販売よりも圧倒的に数が違う。


しかも、郵便局専用の電話ダイヤルでIIJのスタッフが対応するというようにアフターケアーにも力を入れているようだ。

そして、ターゲットはやはり主婦層や高齢者層であるので、使い方の初心者向けガイドブックも送付されるという、いたれりつくせり状態だ。

でも、やっぱり郵便局に直接聞きに来ちゃうお年寄りとか出てくるかもな・・・それが心配だ。

そのうち、郵便局はauやdocomoの店舗みたいな混雑が+αされることになるかも;

気になるスマホスペックやお値段は?

それほど熱心にスマホに興味がある訳ではない主婦層や高齢者層をターゲットとしているので、スマホスペックがどうこうなんて言うのは野暮かも知れないけれど、我々みたいなオタクはそこが気になる。

私、気になります!

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(このネタ伝わるかなぁ・・・;)

端末スペック

さて、気をとりなおして・・・(笑)

今回、売り出すスマホは富士通の「arrows M03」という機種らしい。

FUJITSU FARM06102 arrows M03 黒

FUJITSU FARM06102 arrows M03 黒

arrows M03 - スマートフォン - FMWORLD.NET(個人) : 富士通

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外形寸法 約144mm×72mm×7.8mm
質量 約141g
ディスプレイ 約5.0インチHD IPS液晶(720×1280)
OS Android™ 6.0
カメラ 約1310万画素 CMOS
CPU MSM8916 1.2GHz Quad Core
容量 16GB
メモリ 2GB
バッテリー容量 2580mAh
SIMサイズ nanoSIM

かなりスペック的には良いのではないでしょうか?

私の使ってるLumiaより全然いい・・・もう何年も前の型だから!絶対そのせいなんだから!!( ;∀;)

SIMの料金体系

郵便局で買えるスマホはこの1機種だと思われる。

これにIIJmioのSIMが入った状態で郵送されて来る。

後は気になるのは、SIMがどういう料金体系のものになっているかという点だ。


端末代金を24回の分割払い(2年間使用する場合)

月額 2,980円(端末代1,380円 + 通信代1,600円)
音声通話 20円/30秒
通信容量 3GB/月
通信速度(下り最大) 375Mbps
通信速度(上り最大) 50Mbps

SIMの料金形態は、IIJmioの”みおふぉん”の料金形態と同じっぽい。(推測なので、これは実際の店舗カタログを見る必要があるだろう。)

www.iijmio.jp

この中に、”ミニマムスタートプラン”があり、これが料金体系が同じだ。

音声通話が700円分付いているのはありがたい。ただし、これを超える電話をすると20円/30秒で電話代が別途かかるので注意だ。


途中解約の場合は、契約の残り月数*1,000円がかかるらしい。

でも、端末代は?これも残金を払わないといけないんじゃない?

ちょっとそこまでは分からなかった。

この提携で格安スマホは普及するか?

IIJとしてはかなり好条件でのビジネスだろうと思う。

上手く行けば、全国の隅々にある郵便局を”店舗”として使えるんだから!

手数料を払うとは言え、自前で店舗を用意することを考えたら全然へのかっぱだ。

それに、家電量販店での販売も限界がある。

新しい層(今回のように主婦層や高齢者層)が、家電量販店に長居するとは思えないし、カタログなら気軽に持ち帰って家で読んでもらえる。


気になるのは、日本郵政側だ。

新しいビジネスとしては良いと思うが、いくら専用ダイヤルを用意してIIJが対応すると言っても、カタログが郵便局にあるのだから、お年寄りは郵便局員にあれこれ聞くことになるだろう。

これは、通常業務に支障をきたすことになるんじゃないのかな・・・


個人的には、あまり普及は進まない気がするけれど、思い込みは良くない。

先ずは、4県でスタートするみたいだし、何でもトライしてみることが大事だ。


ここで上手く手法が確立出来れば、それをモデルにして徐々に全国展開していくだろう。

日本郵政とすれば、更に提携するMVNO業者を増やすなんて選択肢もある。

郵便局と格安スマホ。

まったく想像していなかった。柔軟な発想ってこういうことなんだな・・・

スマホなんて扱うのは家電量販店だという勝手な思い込みがあった。反省。