こんにちは。Milkです。
「東京モーターショー」に行ってまいりました!
今年は、「AI」が中心になった展示会になりました。
そして、車は移動手段だけではなく、コミュニケーションの相手へと進化を遂げようとしている。
そんな未来を感じさせる内容でしたね。
東京モーターショー
近年は上海などの展示会に押されたりしていますが、アジアでは最大級クラスのモーターショーになります。
時期は、10月末から11月初めの2週間ほど開催されます。
最初はメディアだけにオープンにされ、その週末から一般公開されます。
やはり気になるのは、各メーカーの「コンセプトカー」ですね。
それは、そのメーカーのヴィジョンが大きく打ち出されるものだからです。
それらのブランドの目指す未来が見えてきます。
それでは、各メーカーやブランドの発表を見てみましょう!
TOYOTA&DAIHATSU
なんと、今回は西館のエリアを借り切ってブースを構えていました!
ダイハツは、TOYOTAの100%子会社化に伴い、よりTOYOTAとの連携を深めていくという方向性の現れでしょう。






【コンセプトカー】




TOYOTAは「AI」を利用し、「車」と言う概念から「アシスタント」と言う形へ変化しようとしています。
ユーザーの行った道や会話を解析し、他の車のAIと情報を共有しながらも、個人に最適化された「AIアシスタント」の未来を目指しています。
当然ながら、ドライビングサポートも行います。

YAMAHA
バイク・スクーター - ヤマハ,YAMAHA,バイク,オートバイ,スポーツバイク,スクーター | ヤマハ発動機株式会社
「MOTOBOT」と呼ばれるプロジェクトが進められていました。
これは、「伝説のMotoGPライダー(世界最高峰のバイクレース)」のバレンティーノ・ロッシに、バイクにカスタマイズを行わず「ロボット」を乗せて勝つと言うプロジェクト。
なぜ人間はバイクに乗れるのか。
人間の感覚をロボットで再現は可能なのか。
しかも、幾度となくMotoGPチャンピオンになった(今もチャンピオン候補に必ず出てくる)ロッシに勝つという野心的な試みです。
このプロジェクトが始動したのは3年ほど前。
そこから、ロボットの改良がなされ、直線で「200km/hオーバー」の速度で走り、しかもサーキットを自力で周回することが可能になりました。


また、これだけではなく、「MOTOROID」と言うプロジェクトも始動。
これは、顔の認識を行いゆっくり近づいてきたり、人間がバイクを操作する時に上手く補助してライディングを楽しむ為に開発されたマシンです。
人間とのコミュニケーションと、「人馬一体」を感じられるマシンに仕上がっています。
その他にも「NIKEN」と言った挑戦的なマシンが開発されています。



KAWASAKI
YAMAHAがチャレンジングなプロジェクトを進める中、KAWASAKIは愚直に「Ninja」の改良に努めてきました。
もうブースは全て「Ninja」なんじゃないか?と思うぐらいに、「Ninja」シリーズで統一。



最新のナノカーボンタイプの「Ninja」も登場。


また、昔ながらのクラシックなタイプのマシンも用意されていました。
HONDA
HONDAは「AI」と言うよりも、「車」が人の空間に自然に入り込むことを目指しているようです。

また、「HONDA RACING」の数々のマシンが展示されていました。
今年は、佐藤琢磨の歴史的快挙「インディ500での優勝」もあり、レプリカであるとは思いますが、そのマシンも展示。

また、「スーパーフォーミュラ」と言う、F1の下位カテゴリークラスのマシンも展示。
そこには、「ピエール・ガスリー」の名前が。

来年のF1は、McLarenとの提携を解消し「マクラーレン・ホンダ」から「トロ・ロッソ・ホンダ」に変わります。
ピエール・ガスリーは、日本で行われているスーパーフォーミュラで2位(これは今年の途中から、急遽トロ・ロッソにF1のドライバー起用が決まったため)を納めています。
HONDAとの相性は抜群でしょう。来年のF1が楽しみです。
また、忘れては行けないのはMotoGPのチャンピオン争いをしている「マルク・マルケス」のマシン。

近年のMotoGPは、HONDA、YAMAHA、Ducati(イタリア)の三つ巴の戦いになっています。
若きマルケスは、最年長の伝説のドライバーのロッシを引きずり下ろすことが出来るのか!
注目です。



【コンセプトカー】


BMW
外せないのは「iシリーズ」
その中でも、「i8」は大注目のEVマシンです。

3年ほど前に「コンセプトカー」から始まった「i8」
普通は、コンセプトカーを実際に販売にまで持っていくことはしません。
しかし、BMWは「iシリーズ」として、これを販売開始。
数年経った今でも、最新モデルであり、そして最新のデザインを保っています。
i8はEV車なので、吸気口は必要ありませんが、BMW伝統の「キドニーグリル」を継承しています。


また、他の車種もBMWのデザインが、より進化し続けていることを証明していました。



Mercedes-Benz
メルセデス・ベンツは幾つかのコンセプトの異なるブランドを展開。
しかし、その中でもインパクトが強いのが「Mercedes-AMG」です。
これは、「Mercedes AMG Team」として数々のレースに参戦しています。
もちろん、F1もその一つです。
「Mercedes-AMG」のミッションは、各レースで得られた知見と技術を自分のブランドに反映させること。
まさにスポーティーを究極に目指したブランドです。

F1でも、その存在感は圧倒的で、今年も「コンストラクターズチャンピオン」「ドライバーズチャンピオン」の2冠を達成しています。





【コンセプトカー】

MAZDA
マツダは数年前から、「デザイン」を重視するようになりました。
そのデザインのコンセプトは「魂動(KODO)」
チーターが静かに動き出し、そしてトップスピードで狩りを行うように、今にも躍動し動き出しそうな感覚をデザインに注ぎ込む。
それを「魂動」と表現しています。
コンセプトカーは2車種用意。
「魁(KAI)」




「VISION COUPE」






この流線型。そして、美しさの中にある力強さ。
マツダは他のメーカーが採用を見送っている、理論上では理想的なエンジンである「ロータリーエンジン」を研究し続けているメーカーとしても有名ですが、近年では「デザイン」でも先を行くメーカーに成りました。
PORSCHE
独特のフロントのカーブ。そして、印象的なライト。
一目見るだけで、「ポルシェ」と分かるデザインですね。


LEXUS
レクサスは遂に、台形を組み合わせたような「スピンドルグリル」を統一的に採用。

一時期は、この「顔」となる「スピンドルグリル」の採用を止めたり、また戻したりを繰り返していましたが、今回の展示では全ての車種に採用されています。



また、コンセプトカーにおいても「スピンドルグリル」を採用したことにより、「レクサス = スピンドルグリル」となるでしょう。






Audi
大衆車をVW(フォルクスワーゲン)が担い、高級車をAudiが担うという形を取っている「VWグループ」
Audiは、周りのブースに少し押され気味でしたかね・・・(-_-;)
確かに格好良いのですが、EVテクノロジーを加速させていくBMWに溝を空けられつつある印象を受けました。


【コンセプトカー】


NISSAN & RENAULT
問題が発覚中の日産。
ブースは大きく構えていましたが、少し元気がなさそうでしたね。
日産としては、EV車の地位でトップに躍り出たいと考えているようです。
F1の他に、FE(フォーミュラE)と言う電気自動車のレースが存在します。
ルノーにレースは任せていたのですが、方針を転換。
フォーミュラEで圧倒的な強さを誇っていたルノーをF1に集中させ、その代わりに日産が参戦することになりました。
日産は、完全にEV車としてブランドの地位を固めたいと考えているようです。
また、ルノーに対してはモータースポーツのブランドを確立させることで、欧州での知名度をより強固にしていくようです。




【コンセプトカー】



最後に
もちろん。他にも有名なメーカーは多数参加していました。





確かに多くのメーカーが参加していましたが、実は「アルファ・ロメオ」が居なかったり、「GM」や「LANDROVER」が居なかったりと、段々と参加するメーカーの数が減って来ています。
「Ford」は日本から撤退してしまいましたから、アメリカ車の展示はなかったですね・・・
やはり、上海のモーターショーに押されてきているようです。
しかしながら、日本のメーカーだけでも相当な数ありますし、欧州車はまだ来てくれている印象です。
来年以降も是非続いて欲しいと願っています。
あなたは、どの車やバイクがお好みでしたか?
それでは、今回はこの辺で。
adios!!