Milkのメモ帳

日々の思いつきを忘れないようにのメモ用です。

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災害からいのちを守るために。避難情報について知ろう。


Renaです。実は防災士の資格を持っています。

九州北部豪雨から80日あまり経ちます。

この豪雨により福岡・大分では河川の氾濫や土砂崩れといった災害が発生しました。

住家が押し流され、水・電気・電話といったライフラインにも被害が発生。

死者は37名にも上りました。

(被災された方に心よりお見舞い申し上げるとともに、亡くなられた方には哀悼の意を表します。)

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さて、このような被害の発生を少しでも小さくするために私たちにできることとして「避難活動」があります。

今回はあなたのいのちを守るために知ってほしい、「避難情報」「私たちにできること」をご説明します。

避難情報について知ろう

避難に関する情報には何がある?

避難に関する情報としては「避難指示」「避難勧告」「避難準備・高齢者等避難開始」があります。

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(画像は避難勧告等に関するガイドラインの改定(平成29年1月31日) : 防災情報のページ - 内閣府より。)

これらの情報は「災害が発生し、または発生する恐れがある」ときに発令されます。

前から(図だと上から)順に状況が切迫して緊急性が高く、また「避難指示」は「避難勧告」よりも強い呼びかけとなっています。

(「避難告:避難をお勧めします」に対して「避難指示:避難しなさい」と考えるとわかりやすいと思います。)

「避難準備・高齢者等避難開始」は意味をよりわかりやすくするために平成28年12月から呼び名が変わったもので、元は「避難準備情報」と呼ばれていました。

避難勧告は災害が起きるまでの時間(リードタイム)を考えて発令されるのが基本です。

例えば、大きな河川の氾濫でいうとあらかじめ「この水位に達したら避難勧告を発令する」と決められているのですが、健常者の方はそのタイミングの避難で間に合っても、高齢者や障害のある方は避難に時間がかかる可能性があります。

よって避難勧告の前段階の「避難準備・高齢者等避難開始」という情報があります。

(ただ、「避難勧告」が発令される前に必ずしも「避難準備・高齢者等避難開始」が発令されるとは限りません

急な大雨の場合にはいきなり「避難勧告」「避難指示」ということもあります。)

避難情報は誰が出すの?

避難勧告等については法律(災害対策基本法)に基づいて行われ、「市町村長などが住民などに避難勧告・指示をできる」と定められています。

国、気象庁とかではなくあなたが住む街の長が発令しているのです。

守らなかったらどうなるの?

「おばあちゃん、避難勧告出たよ!逃げよう!!」

「いやじゃ!私はこの家を離れたくない!」

……と上の法律を守らなかった場合どうなるかというと、実は罰則はありません。

ただ避難勧告や指示はいのちに関わる大事な情報

これを無視することはとても危険な行為です。

発令の基準は何?

避難勧告や指示の発令の基準は、大雨等の現象の状況、これからの予測、気象庁が発表している情報、国土交通省が発表している情報等です。

具体的な数値や情報はあらかじめ決められており、「地域防災計画」にまとめられています。

詳しく知りたい方は「○○市 地域防災計画」で検索すると見られると思います。

(例えば鹿児島市の場合、洪水に関して避難勧告が発令されるのは

  • 観測水位が避難判断水位を超過し、さらに1時間雨量50mm以上が予想されるとき。

  • 観測水位がはん濫危険水位を超過したとき。

となっています。)

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(画像は鹿児島市地域防災計画より。)

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私たちにできること

避難情報が発令されたらどうすればいい?

状況に応じて避難の仕方を自らで判断していくことになります。

避難勧告や指示が発令された場合の避難の仕方にはいくつか種類があります。

  • 水平避難:その場を立ち退いて、避難所や知人宅、公園・広場・高台・高所等、少しでも安全な場所への避難。

  • 垂直避難:自宅の2階、建物の高層階などへの避難。

浸水が急激な場合には、避難所に逃げようにも道路が冠水してしまって屋外移動がかえって危険なことがあります。

そんな時のために垂直避難という手段もあるという知識は持っておいた方がいいと思います。

大切なこと

私が思う大切なことをまとめました。

平時の備え

災害が起こる前の常日頃の備えがやはり大事です。

自分の住む地域のハザードマップを見て、自分の家や職場から避難所までの経路を確認しておいたり、非常用持ち出し袋を作っておいたりすることがまずは今すぐできることだと思います。

(例えば鹿児島市の場合は「洪水」「火山」「津波」「高潮」「土砂災害」のハザードマップがあります。)

洪水ハザードマップ|鹿児島市

桜島火山ハザードマップ(平成22年3月発行)|鹿児島市

鹿児島市津波ハザードマップ(平成26年3月発行)|鹿児島市

低地区ハザードマップ|鹿児島市

土砂災害への備え|鹿児島市

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非常用持ち出し袋も100円ショップのもので安く揃えることが可能です。

できれば試しに使ってみて、非常時に使い方に困ったり足りないものが発生したりしないように確認するのもいいと思います。

正確な情報の入手

災害が起こりそうな時、起こった時は「正確な情報源」「最新の情報」を得ることも必要です。

これは日頃からの訓練で癖付けができそうです。

(Twitterで妙なアカウントの怪しげなツイートを考えなしにリツイートして拡散しないとか……。)

自ら判断し、主体的に行動する

東日本大震災の津波災害から生き延びた釜石の子供たちに学ぶ教訓に以下のような「避難三原則」があります。

  1. 想定にとらわれるな

  2. その状況で最善を尽くせ

  3. 率先避難者たれ

避難勧告や指示の発令を待たず、危険が迫っていると思ったら「早め早めに」「自分から率先して逃げる」ということが大切です。

確かに、公的機関は避難に関する情報を出してはくれるのですが、そこに頼りきりではいけません。

国や市の想定以上の現象が起こるかもしれない。

「自分の身は自分で守る」という意識が何よりもあなたのいのちを守るためには必要なのです。

余談:避難所運営

防災士の資格を取る際、避難所運営ゲームをしました。

実際の避難所の運営は、市役所の職員の方がしてくれるわけでも、ボランティアの方がしてくれるわけでもありません。

避難した、被災した自分たちで行なっていくのが基本です。

どのように運営する人員を振り分けるか、避難所のどこに何を配置するか、情報をうまく集約して混乱を避けるにはどうすればいいのか、自分たちで知恵を出し合って行わなければなりません。

ここでも主体的な態度が問われます。

さいごに

だいぶ長くなってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

避難勧告や指示が発令されたからといって必ずしも災害が起きるとは限りません。

けれど、そういう時でも「避難する必要はなかったじゃないか!」ではなく「何も起きなくてよかったね。無事に避難しておいてよかったね」と言える意識が大事なのだと思います。

あなたのいのち、私のいのちを守るために、自主的・積極的に避難行動をしたいですね。

お役立ちHP

気象庁のHPです。警報・注意報の発表状況が見られます。

www.jma.go.jp

国土交通省のHPです。河川の水位や雨量の状況が見られます。

全国概況