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Milkのメモ帳

日々の思いつきを忘れないようにのメモ用です。

Milk's Memo Note

日々の思いつきを忘れないようにのメモ用です。

君たちは何のために、ここに来ているのかい?

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こんにちは!Milkだよ。
今日は、私の塾講師時代のお話を少ししようと思います。

きゃとらにさん (id:catlani)で、共感する記事が連載されていました。

www.catlani.com

これはシリーズ化されており、読めば読むほど、きゃとらにさんの気持ちに感情移入していくことでしょう。

実は、私も小学校高学年の理科を担当したことがあります。

小学生から中学生。

それは非常に難しい時期。彼らは何の為に勉強しているのでしょうか。

本当はトンボを追いかけていて欲しい

私は、小学生の時に塾には通っていませんでした。

中学3年生になって、親に頼み込んで塾に行かせてもらったという経緯があります。

なので、「小学生の授業を受け持ってくれ」と塾長から言い渡された時、全然ピンと来ていませんでした。

なんで、小学生のうちから塾が必要なんだ?

持論として(今でも変わりませんが)、小学生は沢山遊んで、沢山走り回って、沢山自然と仲良くなって・・・

つまり、鼻たれ小僧でトンボを追いかけて欲しいと思ってたんですよ。

少し脱線しますが、今の子供たちが想像力が無いと言われるのは、ここに起因するのでは?と思っています。

沢山遊びまわって、友達と喧嘩して、そして怪我もしてくるでしょう。

私なんて、公園に行って、そこにいる子供たちとなんとなく混ざって遊んでいましたからね。

野球をしたり、サッカーしたり、虫を獲ったり。

そんな中で、人との関係や、こんなことをすると怪我をするとか、いろんなことを学んでいきます。

ずっと部屋の中にいると、想像の世界で、精神的にも身体的にも痛みや刺激が何もありません。

ですから、相手の立場になって考えることが弱るのではないだろうか?と思っています。

”良い”学校に行かせたい

さて、そんな持論はあくまで、私の教育論です。

塾とは勉強を教えるところ。そして、利益を出さなければなりませぬ。

小学生の頃から通ってくれれば、そのまま中学生でも通い続けてくれる可能性は大です。

ここは押さえておきたい。まぁ、そうなるでしょう。

その方針は間違っていないし、私も異論はありません。

それに親からすれば、「良い」学校に行って欲しいと思うでしょうから。

「君たちは何の為に、ここに来ているのかい?」

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貧乏な家で育った私からすると、現時点で塾に通えているこの子たちが羨ましいという気持ちと、今はもっと別に学ぶことがあるんじゃないか?という哀れみの気持ちで、ごちゃまぜになってしまいました。

問題を解かせていたのですが、私はふと話し始めてしまったのです。

相手は、小学6年生。

まだまだ子供です。

でも、こんな話をしてしまいました。

君たちは何の為に、ここに来ている?

教室は静まり返りました。

まぁ、もとから静かでしたけど、より一層静かになった気がしました。

この先生は、一体何を言っているんだろう。

そんなもの、「親が行け」って言ってるからに決まってるじゃん。

そういう目が並んでいました。

私がアルバイトしていた(体裁上、アルバイトはいないことになっています。)塾は、一対一ではなく授業形式をとっていました。

小学6年生は少なめで、10人ちょっといたかなぐらいだったと思います。

彼らは、互いに見つめ合って、何も言わずに最後に私を見つめました。

ここから先は、私の自己満足の世界です。彼らには悪いことをしたと思っています。

君たちは、中学受験をするよね? それはなぜかな? 考えたことがあるかな?
多分、何も不思議に思ったことはないよね。どうして僕たちは勉強をするんだろうね。

当然、答えなんて返ってきません。

ポカーンとしてます。

私は、塾講師としては失格なことを言い続けました。

どうして塾に通わないといけないんだろう。どうして勉強しないといけないんだろう。君たちは考えたことがあるかな?
お母さんやお父さんが、そうしなさいって言うからかな?
でもね・・・先生は、皆に少し考えて欲しいんだ。人から言われたから、そうしないといけないのかな?

生徒たちは固まっていました。

先生はね。勉強をするということは、将来に出来ることが沢山増えるということだと思っているよ。
だから、勉強は楽しいものだ。
そしてね。皆に覚えておいて欲しい。
自分のことは、自分で決めなさい。
そうでないと、誰かのせいと言い訳をしてしまうからね。
誰も代わりは出来ないんだ。君たちの人生は、君たちのものだからね。

ちょうど、授業の終わりのベルが鳴りました。

私は、自分の言いたいことだけを言って、その教室を離れました。

生徒との距離感

親に「行きなさい」と言われて通っている生徒たち。

特に、小学生なんて、遊びたくてたまらない頃です。

では、彼らになにが出来るだろうか。

礼儀作法も勉強のうち

じっとしていなさい!とか、話を聞きなさい!とか、そういうちゃんとした礼儀の面を教えることも大事でした。

それは、親が躾けるべきことですが、これは各家庭で大きく差が出ます。

私としては最低限、先生と生徒というしっかりとした線引きが必要と考えていました。

ですから、私を見下した態度をとった生徒に対しては、私は返事もしませんし、生徒として扱いませんでした。

それでクレームを付けられたとして、クビになっても、私は私の信念を貫いたまでと思っていたからです。

仮に私を呼び捨てにした場合。

○○君。今、なんて言ったかな? ちゃんと先生たちには、「先生」と付けるんだったよね?

かなり威圧的に言います。大概はこれでOKですが、もしこれに反抗するようでしたら・・・

よろしい。○○君は、ここの生徒ではないのだね? 今から家に帰って構わないよ。
ほら。帰りなさい。他の真面目な人の邪魔をしているよ。
帰れと言っとろーが!!

と怒鳴ることもありました。これは他の生徒を守るためです。一人の例外を認めた時、彼らの基準は崩壊してしまいますから。

そして、真面目にやっている子たちが報われないのは、本当に可哀想なことです。

他の先生たちも、同様のスタンスでした。仮にクレームが付いたとしても、毅然として「子供たちを守るため」と胸を張って答えたことでしょう。

決して、子供たちのペースに飲み込まれるのではなく、我々のペースに引き込む。

これが私の塾講師時代のポリシーでした。

勉強は楽しいもの

でも、テキストを解いて終わりなんて楽しくありません。

私でも苦痛です。

ですから、1年間の中でも特に前半は、実験をよく取り入れました。

カリキュラム上、余裕があるからです。この時に、あれこれと実験を取り入れてみて、理科を好きになって欲しかったのです。

勉強、後々は学問となるもの。

それは知識の結集であり、学ぶこと、それを開拓することは楽しいことです。

自分の知らないことを知ることは、大いにワクワクします。

先ずはそれを感じて欲しかったのです。

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そりゃーもう。盛大に失敗しました!(笑)

いや、笑ってる場合じゃないんですけどねww

例えば、お湯の温度によって物体の溶ける量が変化する実験とか。

簡単そうでしょう?

これが・・・お湯って直ぐ冷めるんだな!(笑)

思ったようにいかないんだわww

でも、小学6年生は、キャッキャしてました。

食塩は温度が変わっても、溶ける量が変わらないというのは理解してもらえたようです・・・

後は、赤色1号みたいな着色料で水に色を付け、植物に吸わせてみました。本来だと、植物の茎の中に導管と呼ばれる水を吸い上げる箇所があるので、そこが分かるはず!って思ったのです。

生徒と毎日眺めてたんですが、なかなか色が付きません・・・

あれ? 思ったほど上手く行かないねぇ・・・なんて、生徒と一緒に笑ってました。

生徒「先生。へたくそじゃーん!!」

うーん。何がダメなんだろうね?(笑)

後、やったことは、紫キャベツを煮詰めて、簡単なリトマス試験紙もどきをつくりましたね。

これは意外と上手く行きました。

色が変わっていくのを見た時は、「おぉ〜!!」と私も含めて、一緒にキャッキャしてましたね。(←お前は本当に先生か?)

こんな実験を許してくれた塾長に、本当に感謝しています。

塾長は「君が一生懸命に考えたのだから、試したら良い。」と言ってくれました。

こんな人だけど・・・(笑)

www.milkmemo.com

最後に

さて、そんなこんなで1年が過ぎ、彼らは中学生となりました。

とある、すかした感じの女の子がいたんです。

そのまま、中学生になっても通い続けてくれました。

ある日、私に対して言った言葉があります。

女の子「先生はね。熱いんだよ。もう、暑苦しい!!

でもね。笑いながら私に言ってくれましたし、その後も、「先生。これ分かんないから、教えて!」と懐いてくれるようになりました。

私が自己満足で放った言葉は、正しかったのか・・・

そして、上手く子供たちに伝わったのか・・・

それは今でも謎です。

しかし、今でも信じていることはあるのです。

知らないことを知ること。それは楽しい。

つまり、学問とは楽しいものだ。

君は何のために人生の時間を使うかい?