こんばんは。Milkです。
今はこうして、病気でなかなか思うように身体が動いてくれませんが、実は私は人前でプレゼンを行うのがそれほど苦ではありませんでした。
それは昔、人前でプレゼンを行う機会が非常に多く、幅広い年齢層を相手にして話をしてきたからです。また、その中で幾つかのテクニックを得とく出来ましたし、教えても頂きました。
当然、人前で話すのは緊張します。(今でも緊張しますし、終わった後に腹筋が痛くなります。それほど力が入っているんですね;)
しかし、ちょっとしたことで貴方のプレゼンはもっと魅力的になると思うのです。
今日は、そのエッセンスを幾つかご紹介します。
スライド作成編
プレゼンの資料を作るのって大変ですよね。
それに、このスライドの作り方によって当日の話し方に影響を及ぼします。
興味を持ってもらえるようにするためには、幾つかのテクニックがあるのです。
文章は最小限に、図は大胆に
プロジェクタに映すプレゼン資料に文字をびっしり書く人がいます。
私ならその時点で聴くのを止めます。
時間の無駄なので、その資料をメールで送ってくれと言いたくなりますね。(言える立場なら、絶対言ってると思います。)
聴衆からすると、その文字を読むので精一杯で話は全然聞いていません。
また、それだけ書かれているということは、話し手はそれをそのまま読んで終わりです。
本の読み聞かせ状態です。その本を貸してくれって思いますよね。その方がじっくり読めるし。
ですから、文章は極力書かないことが望ましいのです。
それで大丈夫かって?
大丈夫です。必然的に、聴衆は貴方の話を聞かざる得なくなるからです。
そして、出来るだけ図を使って下さい。凝ったものは必要ありません。
システムの構成を話で言われても難しいです。ですから、大まかな図を描いて理解してもらいましょう。
アニメーションを多用する人がいますが、それも必要ありません。
そんな時間があるなら、数枚に分けてパラパラ漫画風にした方が良いです。
また、文章は要点を箇条書きにして下さい。
出来ることならよく言われる”3”の法則を使いましょう
"3”の法則
これは、話全体で伝えるポイントを3つに絞るという方法です。
何故”3”なのかですが、人間が覚えていられる適度な量は3つまでだからです。
それ以上をつめ込まれても覚えていられません。
あれとこれとそれ。ここまでです。
それ以上増えると、あれとこれとそれと・・・・あと何だっけ?となります。
資料は物語として考える
資料のスライドを作る際に、スライドの前後で話がつながるようにしましょう。
これは、貴方が話をする上で覚えやすくなるというメリットが1つ。
もう1つは、聴衆が話の流れを想像しやすくなるというメリットもあります。
例えば、貴方が自己紹介を簡単に行うよう求められた時、どのような構成にしますか。
1つの方法は、過去、今、将来、という話の構成にすることです。
- 第1章 学生時代から入社するまで
- 第2章 入社してから現在に至るまで
- 第3章 これから私が目指すことについて
こうすれば、スライドの関係性は自然になりますし、聴衆も次の話が予想しやすくなり、付いて行きやすくなります。
伝えたいメッセージから始め、伝えたいメッセージで終わる
日本ではあまりないスタイルですが、この方法はインパクトを与えるのには効果的です。
聴衆は何も用意していない状態で、いきなり結論をぶつけられ困惑します。
例えば、
「今日は、◯◯のツールを導入することで作業効率が30%も向上したことについてお話したいと思います。」
という話から始めます。表紙のままでスライドがまだ進んでない時に話ても良いでしょう。
すると、「え?こいつ何言ってんだ?」となります。
「へー。そうなんだ面白そう!」と思う人もいますし、「んなわけあるか!俺を説得してみろよ。」と思う人もいるでしょう。
でも、それで成功です。聴衆の注意をこっちに向けさせることが出来たからです。
この後は、「では、何故このような劇的な効率化が得られたのかを、順を追ってご説明いたします。」
として、導入するにあたっての選定条件、導入方法、導入前後による効果比較・・・といった順当な流れでスライドを作るのです。
そして、最後にまた「このような結果として、◯◯のツールの導入によって30%の効率化に成功いたしました。」と念押しします。
こうすれば、聴く方としては、最初に謎を投げつけられ、その後はその謎を一緒に紐解き、最後に謎の真実にたどり着くという道筋で話が理解出来るのです。
話術編
話し方によって魅力的に聞こえたり、逆に嫌悪感を抱いたりと様々です。
どうやったら、興味を持って話を聞いてもらえるのでしょうか?
相手の目を見る
話をする中で、自分の手元の資料ばかりを見て話していると、聴衆の興味はだんだんと薄れてきます。
これは前に言った現象と同じことになるからです。
つまり、「その見てる資料をよこせ」です。
それを回避するためには、聴衆の目を見ることが必要です。
恥ずかしくてそんなことできないよ!!
当然だと思います。その場合は、ぼんやりと集団として見るだけでも良いのです。
そして、会場の右・左・奥・手前を巡回して見ていきます。
すると、目があってなくても聴衆は自分を見て話されているような気がして、「これは聞いておかないと」という気持ちになるのです。
手元の資料は要点を記載したメモにする
この聴衆との目のコンタクトをとるためには、手元の資料を見る癖を直す必要があります。
そのためには、手元の資料は、その各スライドで伝えたい要点だけの箇条書きにすることが大切です。
ですが、スライド作成編でお話したように、既にスライドは要点の箇条書きになっているのです。ですから、目の前に写しているスライドを見れば話す内容ははっきりしています。それでも心配なら、手元にまとめ直すのも良いでしょう。(私の場合は、ほとんど投射するスライド一本で行きます。)
また、手元の資料を文章だらけにする人がいます。
これはNGです。何故なら、その文章を覚えるという発想になってしまうからです。一文字でも間違うとパニックを起こします。
頭が真っ白というやつです。意味を持って話していないがために、何をどこまで説明したか分からなくなるのです。
それを避けるためにも、手元の資料は要点を箇条書きにしたものにして、幾度も練習することで、その要点を伝える表現パターンを何通りもストックさせておくことが重要です。
身振り手振りを入れる
少々恥ずかしいかも知れませんが、身振り手振りを要所要所で入れると印象がガラリと変わります。
例えば、”3”の法則に対して使うとしましょう。
「今日は、3つのことについてお話したいと思っています。」(3本の指を立てる。)
「1つ目は◯◯についてです。」(1本だけ指を立てた状態にする。)
「2つ目は□□についてです。」(2本の指を立てた状態にする。)
「3つ目は××についてです。」(3本の指を立てた状態にする。)
「それでは、まず1つ目のお伝えしたい内容について見ていきましょう。」(1本指に戻す。)
といった具合です。
ただし注意なのは、あまりに身振りや手振りを入れ過ぎると、聴衆の集中はそちらにいってしまい内容について忘れてしまいます。
ですから、ここは覚えていて欲しい!!というポイントの時に使いましょう。
聴衆を話に参加させる
これは出来る場合と、出来ない場合があります。
もし、許されるならばこれを使うことで、聴衆との距離がぐっと近くなります。
それは、質問を投げかけることです。
例えば、「◯◯と××のどちらが、〜〜さんは好きですか?」とか、「〜〜さんなら、YesとNoのどちらですか?」と言った具合です。
大切なのは、答えやすいように誘導してあげることです。「◯◯についてどう思いますか?」といった抽象的な質問にしてしまうと、考えこんでしまったりして時間が止まってしまいます。
これは印象としては逆効果ですので、避けましょう。
では、こういった相手に質問を尋ねることが出来ない雰囲気の場合はどうしたら良いでしょう。
その場合は、自問自答形式を使います。
「◯◯について皆さんでしたらどのように考えますか?」(一呼吸だけ間を置く)
「私なら××が良いなと考えます。」とか「私は□□と感じますね。」といった具合です。
これにより聴衆は自分の心の中で問題を考え、話し手のテンポに引き込まれていくことになります。
いかがだったでしょうか。
ここで挙げた内容は、もしかすると貴方にとっては、恥ずかしくてちょっとハードルが高いかもしれません。
しかし、最初から完璧に全部行える必要はないんです。エッセンスとして少しずつ追加してみて下さい。
偉そうに言っている私も、人前で話をするのが苦手で、幾度も試行錯誤するうちにやっと話せるようになりました。
ですから、ちょっとチャレンジと思って、次に何かのプレゼン(ゼミのプレゼンとか、企画のプレゼン等)で使ってみませんか?
それでは、今回はここまで!
adios!!