Milkのメモ帳

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戦闘はITが鍵を握る時代へ


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Photo credit: U.S. Pacific Fleet via VisualHunt / CC BY-NC

遂にこの時が来たかという感じのニュースが入ってきた。

www.nikkei.com

大統領選挙で混乱を引き起こすためにサイバー攻撃をロシアが仕掛けたとして、CIAは内部で報復処置の案を検討するように指示。

最終的に実行するかは、現在検討中とのことだそうだ。

軍事技術と共に成長してきた

IT技術というのは、軍事技術と無縁ではない。

実は、かなり初期の頃から共存し進化してきた。

コンピュータが軍事技術の世界で活躍してきた、一つの分野は砲弾の着弾位置シミュレーションだ。

「ENIAC」と呼ばれる有名なコンピュータがある。

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ENIAC - Wikipedia

これは、本当に初期の頃のコンピュータで、部屋いっぱいにこの大きな機械が並ぶという状態であった。

しかし、今時のノートPCほどの計算能力もない。

それでも、当時では最先端のコンピュータだったのだ。

また、皆さんが今普通に使っているインターネットも、源流を辿って行くとDARPA(国防高等研究計画局)の前身の組織で開発され、ARPANETと言う通信技術に行き着く。
ARPANET - Wikipedia

www.milkmemo.com

普段何気なく使っている、IT技術は、各国の軍事技術の競争の中で産まれ出てきた物が数多く存在する。

今現在もその開発は続けられている。

例えば、暗号化技術。

これは、通信の途中で傍受された場合に、その内容が分からないようにする(復元が不可能なデータ)という事だ。

このように、攻撃と防御を両立させながら現在も成長を続けている。

ITが表舞台に出てきた

ただ、IT技術が表舞台、つまりそれ自体によって戦闘を左右するという事態になったことはなかった。

あくまで今まではサポートであったのだ。

しかしながら、もうその範疇を超え始めている。

無人偵察機。またそれによっての、遠隔操作爆撃。

それに、これはまだ実現していないと思うけれど、もっと踏み込めば、例えば見方の服にはそれと分かるビーコンを埋め込んでおり、それ以外を攻撃対象とするとプログラムを搭載すれば、もはや遠隔操作もいらない。

完全にオートでの戦闘が可能になるだろう。

そのためには、電波の受信技術や、高度な画像処理技術の開発。ビーコンを活かすためのバッテリーの寿命の問題などなど、様々なIT分野の技術開発が求められる。

皆さんは「BigDog」という輸送兵器を知っているだろうか。

www.youtube.com

動きがキモいことで有名な輸送兵器だ(笑)

ただし、コイツの凄いところは、どんな悪路であっても、自分で態勢を立て直し前進し続けるというところだ。

途中で蹴られても、道がどんなに悪くても、目的地まで物資の輸送を行う。

コイツが物資輸送するだけなら良いが、爆弾を輸送するとなると怖すぎだ。

全部、射撃しないとコイツらが押し寄せてくる。

そして、近年さらに移動速度は上がってきているらしい。

その名も「WildCat」

www.youtube.com

怖すぎだろ。おい。

これに追いかけられたら、逃げきれない。

その存在は社内でも知らない

私の会社の中では、技術発表会というものが月に1回ほどある。

各事業部の中で、一応は最先端の技術の知識共有をするためだ。

あるチームが発表を行っていた。

しかし、発表内容が異質なのだ。

本来ならば、システムに関する説明や、そのシステムの開発背景などが説明されるのだが、このチームの発表は高速演算の技術開発に特化した内容であり、システムの構築とはかなり内容が異なった。

聞いていて、内容は面白かったのだが、どこでその技術が求められているのかあまりピンとこなかった。

うーん。それだけの高速演算(本当に特殊なことを行っていた。)が求められる現場は、どこのシステムだ?どこに応用するんだ?

一人でもんもんと自問自答していたが、隣に座っていた部長級の上司から耳打ちされた。

上司「あいつらは○○部隊だ。」

あぁ・・・そういうことね。要は、防衛関係の部隊だ。

通りで謎だらけなわけだ。

特殊部隊

まぁ、別段その部門自体が会社の中で隠されていると言う訳ではない。

でも、扱う案件が国家機密に直結する内容なので、それに関わった人間は厳格な守秘義務が発生するのだ。

だから、結果的に公に何がそこで行われているのかというのを、同じ階層の人間は知ることが出来ない。

これは、クライアントとの契約事項であるから仕方のないことだ。

もともとその特殊部隊に所属していたという上司から、話を聞かせてもらったことがあった。

やはり、かなり厳密に管理されているとのこと。

例えば、開発に関係する人は自分の身分証明をしなければならないし、その開発室に入るためには厳重なセキュリティーが施されているなど、色々と制約があるらしい。

それに、求められるシステムの要求スペックも桁違いとのことらしい。

最初に聞いた時には、「いや・・・それ、物理的に無理だろ?」と思ったそうだ。しかし、本気で知恵を振り絞って、何とか似た仕組みを作り納得してもらったらしい。相当大変だったと言っていた・・・

いかに、各国でしのぎを削っているかが分かる。そして、その手の内が絶対に他国に見えないように厳重に秘密にされている。

また、この日本に対しても、明らかにサイバー攻撃が常に行われており、それに対する防御技術が日々開発され続けている。

戦争は遠い世界と思っているかも知れない。

しかし、サイバー空間の中での戦闘は、日本は常に闘い続けないといけない。そして実は裏で日々、悪戦苦闘しながら日本の様々なデータや組織を守り続けている人達がいるのだ。

最後に

この防衛産業に関係している企業と言うのは、結構多い。

有名所で行けば、三菱電気、三菱重工、IHI、川崎重工、NECなどなど・・・

重機で有名な、コマツも防衛産業の部門がある。

ここから、委託先の部分まで含めるとかなり多くなるだろう。

今までは、ミサイルや軍艦、戦闘機などが注目されてきたが、戦闘の初期段階としてサイバー空間での戦闘が現実味を帯びてきている。

何よりも攻撃する側からすれば、コストがかからない。ある程度のスペックのコンピュータが用意できればいいし、ミサイルの様なバカみたいに億単位の資金も必要ない。上手く中に入れさえすれば、主要な社会インフラのシステムを落とすことが出来る。

絶大な効果だ。

本格的にサイバー空間での防御を考えなければならない。

お世辞にも日本のサイバー空間における防御力は高いとは言えない。

www.sankei.com

また、さらに悩みの種は、世界がIoTへと傾き始めているところだ。

全てがネットワークに繋がる世界。

これは利益を生み出すと共に、上手くすり抜けられると全てにアクセスが可能な世界となる。

これによって、セキュリティー分野の争奪戦も本格的に始まった。

forbesjapan.com

(インテルはマカフィーを一度買収したが、49%の株式の保有に切り替えて、連携するという形に切り替えたらしい。)

今後、軍事力の中でITの持つ責任のウェイトは増々増大していくことだろう。

大きな転換点に来ている。