こんにちは。Milkです。
皆さんは、自分の会社が好きですか?
私が尊敬する経営者には、「土光敏夫」がいます。
彼は、「社長にはなりたくなかった。」と本音では述べていて、しかしながら日本は彼を求めていました。
彼の芯には仏教の考え方があり、従業員のことを深く想い、常に他人を愛する気持ちで溢れている人物でした。
さて、世の中には「名演説」と呼ばれるものが数多くあります。
スティーブ・ジョブズの大学での演説も有名ですね。
しかし、私が一番に衝撃を受けた演説があるのです。
それは、スティーブ・バルマーの演説。
Microsoftの成り立ち
Microsoftは大学の頃にベンチャーとして始まりました。
天才的なギークであった、ビル・ゲイツ。
しかし、彼は人の前で話をしたりすることは苦手でした。所謂、オタクの気質が大きかったのです。
それを、マーケティング面で大きく支えていたのは、スティーブ・バルマーでした。
小さなベンチャー企業であるMicrosoftでしたが、今では「ICT業界の巨人」となりました。
ビル・ゲイツが「テクニカル・アドバイザー」のようなポジションに移り、会長に退きました。
その後を託されたのは、スティーブ・バルマーです。
しかし、彼はMicrosoftに苦境の時代を招いてしまいます。彼自身もそれを認め、後任を探していました。
今のCEOは、サティア・ナデラが着任しています。
スティーブ・バルマーは「悪者」か?
確かに、経営手腕としてはビル・ゲイツが率いていた頃に比べ、圧倒的に弱くなってしまったでしょう。
しかしながら、巨大化したMicrosoftに対して以下の点では評価されるべきと思います。
- 巨大化したMicrosoftを維持し続けた
- 「創業者」という呪縛からMicrosoftを解いた
現在のGoogleでさえ、創業者であるラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンは健在です。
彼らは若かったため、しっかりと「企業」として支えるために、エリック・シュミットを必要としていました。
「企業運営」のノウハウを知らなかったためです。
今後、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンが退任していなくなった後、Googleはその「革新的な手法」を維持できるのか。
それは誰も分かりません。
スティーブ・バルマーは「Microsoft」を愛していた
彼のクレイジーな演説を聞いて下さい(笑)
私の一番大好きな演説です。スティーブ・ジョブズの長ったらしい演説なんて聞いて眠くなります(ごめん。)
彼が伝えたかったこと。
それは1つ。
「 I Love This Company」
本当にシンプル。
しかし、その本気度は心に迫るものがあります。
彼はMicrosoftを愛していた。ベンチャーとして立ち上がり、巨人と化したMicrosoftの歴史をずっと見てきた人物です。
Microsoftがどんなに苦境に立たされても、彼は会社を存続させようともがいていました。
そして、彼の口から出る言葉は「 I Love This Company」
Microsoftの内部のことは分かりません。従業員は本当の「スティーブ・バルマー」のことを知っていて、何か不満があったのかもしれない。
しかし、外野の私からすれば涙が出てきます。
ステークホルダーがどうのとかそういうことではない。
純粋に「 I Love This Company」
これで、彼の本気度と、なんとかMicrosoftを復活させたいというあがきや人間味が言い表されているでしょう。
私は、この一言でいい。
経営者が遠い存在だとしても、彼らは本気で会社を愛していて、そして苦しいときでも立て直したいと考えていると感じられれば、私は仕事にひたすらに打ち込める。
そう感じるのです。
最後に
仮に。仮にです。
私が経営に関われる人間に成れたとしたら。
私は、皆の前で心を込めて「 I Love This Company」と宣言したい。
従業員はトップの背中を見ています。
もちろん、部下は上司の背中を見ています。
自分自身の「背中」は何を語っているのか・・・
自問自答する日々です。
それでは、今回はこの辺で。
adios!!