こんにちは。Milkです。
今回はちょっとしたなぞなぞ。
上の写真を見てください。
このような扉は、「内開き」と言います。
押して中に入るパターンの扉です。
でも、皆さんの家の玄関は必ずと言っていいほど、その逆の「外開き」のはずです。
私が小学生の頃、父親からなぞなぞを出されました。
父親「なぜ、玄関は扉を引いて開くのでしょうか?分かるかな?」
皆さんも少し考えてみてくださいね (●´ω`●)
どうして玄関は「外開き」なの?
皆さんは答えが分かるでしょうか?
小学生の私は一生懸命考えましたが、なかなか答えが思いつきませんでした。
お父さん。分かんない!どうして?
父親「ふふふ。それはね。自分が玄関に入る時をゆっくり想像してごらん? 人がたくさん来たらどうなるかな?」
うーん・・・
父親「お客さんは靴を脱ぐだろう?」
そうか! 脱いだ靴に引っかからないようにするためだ!
父親「そう。日本人は靴を脱ぐよね? その時に内開きだと人にぶつかったり、靴が邪魔になって開かなくなるよね? だから外開きなのさ。」
そうなんだー。全然、気づかなかった。
父親「大きな建物でも、外開きの場所が”入り口”なんだよ。内開きになっているのは、既にその建物に入っているという証なのさ。」
そうなのか!!
日本の扉は「特注製」
実は海外では日本のように「靴を脱ぐ」風習がないので、基本的に「内開き」なのだそうです。
これは、扉の蝶番の規格が自然と統一されるので、コストダウンにつながるそうです。
つまり、住宅の玄関の外開き用の蝶番と言うのは、「日本だけ」になります。
皆さんの玄関は、海外ではお目にかかれないものなのです。
そう思うと、皆さんの玄関も特別な物に見えてきませんか?

意外とこの風習は大きな建物にも残っていたりします。
複合商業施設でも、”外側”の建物の入り口は「外開き」になっており、個々の中のお店の入り口は「内開き」になっています。
(今では自動ドアの普及でそもそも蝶番は必要なかったり、そのまま入れるので「内開き」や「両開き」になっていたりしますけどね。)
だから扉の開き方で、そのお店がどのように考えているかが分かったりするのです。
「外開き」なら、そこを入り口と考えています。
「内開き」なら、もう出迎えている空間の一部(つまり部屋の中)になっていると考えているのです。
最後に
これは私と父の懐かしい思い出です。
建築士の父から、他にも色々な話を聞きましたね (*´∀`)
今でも外で建物に入る時に、ふと思い出すときがあります。
懐かしい気持ちになるんです。
扉を開くだけなんですけどね(笑)
そんな私の思い出話でした。
ちょっとした小話。
それでは今回はこの辺で。
adios!!