皆さんは、店員さんの接客でちょいとイラッとしたことはありませんか?
私はこころが広いので、しょっちゅうイラッとしています。(←うん?)
まぁ・・・冗談はさておき、我々SEは一応は技術屋ですから、その道のエキスパートですし、それなりに知識は持っています。
ですから、私は家電屋さんに行って説明を受けるときには、素人のふりをしてあげることにしています。
ガツガツ突っ込んで虐めるのも可愛そうだし、大人気ないし。店員さんも一生懸命勉強して接客してるわけだし。
まぁ、言葉足らずの部分は自分の知識で補完しようって感じです。
でもね、唯一許せないことがあったんですよ。
スマホを眺めていた
あれは、イオンだったかな?
随分前に、帰省している時に、家族がイオンに買い物に行くからと言って、私も付いて行ったんです。
暇になったので、プロバイダーが密集してる(docomoとかauとかsoftbankとか・・・)場所になんとなーく入っていったんですよ。
それで、買う気もなかったんですけど、最新機種ってどんな感じかなーって眺めてました。
お主。喧嘩売るとはいい度胸だ。
そこへ、一人の店員さんがやって来ました。
結構、チャラチャラした兄ちゃんだったかな?
チャラ店員「お客様。何かお探しですか?」
Milk「いやー。別段、探してるわけじゃないんです。何となく眺めてただけで。」
チャラ店員「これとかオススメですよ。カメラの画素数とか結構いいですし、動きもなめらかです。」
Milk「ふーん。そうなんですか。あれとかは?」
実は、ここでトラップを仕掛けたのだ。
あれとかは?と話を振った先のスマホは、既に情報を知っていた機種だった。
しかし、この機種は動きが悪く、評判が悪かった。そのことも織り込み済み。
私自身も実機を触ったことがあったが、「このもっさりはダメだな。同じAndroid OS のはずなのに、どうした? どこのカスタマイズをミスったんだ?」と思うものだった。
案の定、チャラ店員の反応も一緒だった。
チャラ店員「あー。あれは止めた方がいいですよ?評判良くないですし。」
そりゃそーだ。やっぱそうなるよな。こりゃ全然、売れてないな。
チャラ店員にネタばらしをした。自分はSEで、スマホに関するものも一応は仕事で作ると。
すると、にこにこしながらすげーことを言い放った。
チャラ店員「ほんとこの会社、Androidのことちゃんと勉強してから、スマホつくって欲しいっすよね!」
多分、私の顔はこんなになってただろう。
おめーにだけは言われかねーぞ!! お前が何を知ってんねん!! 喧嘩売るとはいい度胸だ。あーん?
とりあえず何も言わずに帰ることにした。
同業者から言われるならまだしも、AndroidのAの字も知らん奴にとやかく言われるのは、腹が立ってしょうがなかった。(お前、AndroidとiphoneとWindows phoneの違いも説明できなかったじゃねーかよ!)
何か、色んな意味で、あの店員の接客はねーなと思ったのだった・・・そのスマホメーカーが不憫だった。
展示会
さて、そんなことを言う私も大恥をかいたことがある。
それは、自分の会社の展示会でのことだ。
実は、私の会社(傘下も含めIT部門グループ)でホテルの会場を貸し切り、展示会を開くということをやっている。お世話になっているお客様や、興味を持って事前に登録して頂いたお客様が来場され、各部門が最先端のシステムについて紹介すると言うものだ。
もちろん、実機を搬入してデモンストレーションも行ったりする。
その風景は壮観だ。人の倍ぐらいの高さのサーバーラックが立っていたり、色んな模型やロボットも動いている。
私も新入社員の頃に、この展示会の説明員として駆り出されたことがある。
ただし、いくら自分の部門のシステムだとは言え、そのシステムにノータッチだから知識ゼロ。それに、私は新入社員だから更に知識は皆無。
展示会にこられるお客様に対し、「ひのきの棒」と「ただのぬのきれ」の初期装備で戦えというのだから大問題だ。
とりあえず感じたことは・・・
「や・・・やべぇ。2日間耐えられる気がしねぇ。」
ラウンド1
唯一救いだったのは、同期の女の子(同期の中でも人気で可愛い)が同じ部門で、そして一緒に展示会に駆り出されたことだ。
二人で「一緒に頑張ろうね!」と励まし合っていた。
うひひ。これで頑張れるぞ。(お前、単純だな。)
さて、私の長所なのかもしれないが、それとなく知識をつなぎあわせ、とにかくぱっと見の形では抜けがないように説明できるというスキルがあった。これは、ちょいと過去に色々あって鍛えられたスキルだった。
ただし、これは所詮、張りぼて。自分でも自覚はあった。
だが、何とかこれで乗り切っていた。お客様も、実際のデモンストレーションの方に興味があったし、システムの中身がどういう構成かなんて、そこまでさほど興味がなかったからだ。
さて、同じようにあるお客様に説明を始めた。
Milk「あ!どうぞこちらへ。よかったら、お話を聞いていただけませんか?」
自らお客様はキャッチしなければ意味はない。少しでも印象を残して帰ってもらわなければ・・・もう必死だった。
がしかし、ここで大きなミスを犯す。
Milk「このシステムは、データベースを利用していてですね。お客様は、データベースをご存知ですか? えーっとですね。データベースとはデータを大量に蓄積することができるアプリケーションでして・・・」
(/ω・\)チラッ
あれ? 今、名刺が見えた? 来場者は、名刺をネームホルダーに入れて首から下げるようになっている。
そして、見えてしまった。そこに、ある会社名が書かれていることを。
血の気が引いた・・・
どういう状況かと言うと、あなたがスーパーの店員だとしよう。そして、ウインナーの試食コーナーのおばちゃんだとする。
そこへやって来たお客様に、焼いたウインナーを渡して、そのウインナーの製造工程まで説明したら、お客様はそのウインナーを実際に作っているメーカーさんだった。という状況だ。
Oracleの人は笑っていた。いや・・・ニタニタしていた。
そして、「えぇ・・・ご説明いただけますか?」と言われてしまった。
これは無理!
即座に降参して、「申し訳ありませんでした。御社の製品をシステムの中で利用させて頂いております。大変助かっております。」と言って、頭をブンブン上下に振り回した。
もう、土下座の勢いだ。
一応、その場は収集がついた。システムの話に上手く移行できたからだ。
でも今、冷静に考えると、使ってたデータベースってOracleじゃなくてPostgreSQLだったんじゃ・・・
まぁいっか☆ 俺も、ちょっと良く分かってなかったし;(ごめんなさい。)
あとですね。同じ間違いをもう一回したんですよ。
このシステムは、仮想マシンという技術を使ってて、VMWareという会社のものを利用してたんです。
「仮想マシンはご存知ですか?」って、VMWareの社員の方に言っちゃった☆
苦笑いしてた。そーだよねー。そりゃ知ってるよねー。
(。>﹏<。)はずかちぃ・・・
ラウンド2
何か会場が騒がしくなってきた。
ざわ・・・ざわ・・・ざーわー・・・
く・・・黒服?!
そして・・・
まさかの、本体の会長が降臨!!※イメージです
絶望!圧倒的な絶望!「ひのきの棒」と「ただのぬのきれ」じゃ無理!絶対勝てない!
そこへ救世主が現れた!
「お客様? ご覧になるのは初めてですか? よかったらご説明いたしましょうか?」
同期ちゃん!マジ天使!!
実は説明した相手が、本体の会長だと知らなかったらしい。天然最高!!
その後、事実を話したら、同期ちゃんはわなわなと挙動不審になり、落ち込んでいた。
でも、君のおかげで助かったよ。マジ、惚れました。
最後に
マジで接客する時は、相手の情報をちゃんと引き出してから対応したほうがいい。
そうでないと、かなり恥ずかしい状況に陥ってしまいますから。
スマホの対応は、今でもムッと来ている。私は、スマホ店員と相性が良くないのかな?
しょっちゅう喧嘩してる気がする(笑)
後、展示会は冷や汗かきまくった。あんなに付け焼き刃の対応で、よく乗り切ったなと思う。
みんな! 相手のことを知る努力というのは大事だぞ☆
上手くコミュニケーションを取るのだ!!
それでは今回は、この辺で。
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