とあるブロガーさんとコメントをやり取りしている中で、奨学金の話が出てきました。
最近の大学生は、奨学金を借りる割合が増えているらしいのです。
ふむ・・・
私も奨学金を借りて大学には行った。更に言うと、高校の授業料も奨学金を借りていた。
(詳しくは以下を・・・) www.milkmemo.com
そういう身からすると、奨学金を借りずに勉強できる境遇は、非常にうらやましい。
と言うより、借りないってどんだけセレブだよ!!ってツッコんでしまう。
という訳で、奨学金を借りている割合はどのように変化してるんだろう?と思い始めた次第であります(ビシッ
奨学金の受給割合推移
今時はGoogle先生は何でも教えてくれる。(凄い時代になったもんだ。)
という訳で、会社で何度も言われ続けた「ググれカス!」を実践することにした。
するとなんと、日本学生支援機構自ら資料を出してくれていた。ほほう。
見せてもらおうか!その奨学金の受給率とやらを!!(←何様だ。)
http://www.jasso.go.jp/about/ir/minkari/__icsFiles/afieldfile/2016/03/08/28minkari_ir.pdf
以下はこの資料の抜粋なので、「お前の解説なんかいらん!」って方は、上の資料を見るだけでOKだと思います。
学生数に対する奨学金貸与割合
なんか難しい言葉出てきて読み方分かんなかったから、思わずググっちゃったよ。
「貸与」(たいよ)だって。貸してやるという意味らしい。
ふむふむ。
でだ。その貸与とやらの割合が変化しているらしいのだ。
確かに見る限りでは、「大学」で1.7倍の増加。
ただし、「大学院」では0.9倍で、減少になっている。
しかし、よく考えれば「大学」で奨学金を借りている割合と、「大学院」で奨学金を借りている割合はほぼ同じ。
そう考えると、単純に「大学」で借りていた人が、借りたまま「大学院」に進学したと言う風に考えても良いのではないのかなと思う。 (※ただし、前提として奨学金を借りる割合の分布が全学部で同様であると仮定した場合)
総合して考えると、大学に行くために奨学金を借りている人は、割合的には増加しているということらしい。
大学の学費推移
ところで、大学の学費は変化しているのだろうか。
これも一応調べてみた。ただし、日本学生支援機構のグラフだと国公立が入ってないので、これは文部科学省からデータを引っ張ってきた。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/__icsFiles/afieldfile/2015/12/25/1365662_03.pdf
グラフに起こすとこういう感じになる。授業料は年間での学費となります。
へぇ・・・私立大って国立大の1.5倍ぐらいの授業料なんですね。知らなかった・・・
因みに、私は地元の国立大しか認めない!と親に宣言されていました。(お金ないからね!)
という訳で、私立大は受けませんでした。
あと仮に落ちた場合は、自分の父親の元で丁稚どんとして働け!と言い渡されていました。
さて、話は戻りますが、「奨学金貸与割合」の表に出てくる、平成16年と平成26年ですが、国立大と公立大はほぼ変わりませんね。
私立大は授業料が約46000円ほど増加したようです。(多いような少ないような・・・)
このグラフからの結果で行くと、学費が大幅に変化したとは言えなさそうです。
ただ私立大は学費にピンキリあると思うので、平均してなめした状態で意味があるのかは微妙ですが;
平均所得の推移
ということは奨学金を借りる割合が増えた要因は、平均所得が下がったことなのか?
これは、日本学生支援機構の資料に載っていた。
一瞬、平成16年から平成26年で、平均所得が半分になったのか?!と勘違いしました。
400万円以下を切ってありますね。
これは目分量ですが、だいたい25万円前後の減収となっているみたい。
確かに、こちらの方が奨学金を借りる理由にはなりそうですね。
学生の収入総額はあまり変化ないですけど、家庭からの給付の割合は減っているということらしいです。
大学は無償化すべきか?
私の意見としては、このままで良いと思っています。
大学はあくまで研究機関です。ですから、何でもかんでも一から教えてくれる中学校や高校とは違います。
ですから無償化にすると、時間だけ無駄に過ごす学生が増えると思うんですよね。
私自身は、これ!と明確に目標を定めて大学を受験できたわけではありませんが、自分で勉強するという選択をしたと思っています。
だから、奨学金を借りて(借金をして)勉強をしに行くと考えて進学しました。
それは自分の決定です。誰かに言われてしたことではありません。
どちらかというと、ただ大学に進学して、あまり意味のない時間を過ごしてしまったパターンが一番困ります。
- とりあえず大学に行く(行ける私立大に行っちゃう)
- 勉強をあまりしない。しなくても単位とれちゃう。
- 就職が出来ない
- 返済が始まる。
- 無償化しろ!!
この流れになってるんじゃないかなぁ・・・
これの逃げ道や口実になっているのは、「自分が行きたくて行ったんじゃない」とか、「低いレベルの大学に行ったから」という言い訳です。
そうなったのは自分のせいなのにね。
中には貧乏でも必死に勉強して、お金を貯めて、そしてやっとかっと大学に行くという人達もいるのです。
(私は親からの援助は難しいと言う理由で、県外の大学を受けることはあきらめました。しかし、これも私が決めたことです。)
ですから、日本学生支援機構としては、貸し出す学生を制限すべきだと思うのです。
誰にでもホイホイ貸し出すのが良くありません。
(因みに、親が自営業だからという理由だけで第二種の有利子の判定にされたことは、今でも恨んでいます。借りた方は分かると思いますが、私は親の収入がちょうど地獄時代でしたんで、本来ならば第一種の無利子で借りられるはずでした。)
あと、あまりに意味の良く分からない私立大が多すぎです。
ここに対して貸出をして、回収できないって言うのは当たり前のような気がします。
ただ感情的には無償化にして欲しいのは分かりますよ。
だって、私も病気になっていますから、出来るなら返済を止めて欲しいですもん。
(追記:現在、1.5年をかけてやっと職場復帰を果たしました。)
一応は、返済が難しい場合に一定期間の猶予願いが出せるようです。
ですが、何とか払える分はあるので、この制度はまだ利用していません。(難しくなったら利用するかもですけど。)
でも、借りたお金ですから、返すのは義務だと思っています。
奨学金は借金です。それを学生の時からちゃんと認識すべきです。
大学生は大人になるのですから、しっかりと借りたお金は返す。それが礼儀でしょう。
借金はしたくない!というのであれば、高卒でも立派に働いている人は沢山います。
ただし、大学に行ったほうが選択肢は広がるということだけは言っておきます。
中には、働きながら夜間学校に通い自ら道を切り開いていく人もいるのです。
私の尊敬する上司もその一人でした。
最後に
つまりは、何が言いたいかと言うと、自分のことは自分で決めよ。
そして、自分の手元に無いものを他人から借りたのなら、それは当然返すべきである。
ただそれだけです。
付け加えるなら、大学は遊ぶ場所じゃありません。あくまで研究機関です。
なんだか高校の延長線上のように考える人が多いように思います。
おじさんの説教みたいになりましたけど、しっかりと意味のある時間を自ら選択しなさいと言いたいのです。