今更ながら、「甲鉄城のカバネリ」を一気見しました。
AmazonPrimeで見れたんでね。サインバルタで気持ち悪いんで、横になりながら見てましたよ(笑)
概要
産業革命の頃の時代設定みたいです。ベースとしては士農工商が残っており、幕府の存在もあります。日ノ本という国での出来事です。
蒸気機関が異常に発達した文明みたいで、鋼鉄で頑丈に作られた蒸気機関車によって各都市を線路でつないでいました。
これは、カバネと呼ばれるゾンビから身を守るためです。このカバネに一度噛まれると、人は死んだ後にカバネとして生き返り、ただ血を求めてさまよい続けるという状態になるのでした。これを恐れた人間は、壁を作りカバネが入ってこれないようにし、蒸気機関車で物資の輸送を行うことでなんとか、生き延びていました。
また、カバネになると心臓部が鋼鉄の様に硬い皮膜で覆われ、通常兵器(銃や刀)による攻撃ではびくともしない体になるのです。
ある日、生駒が住む街に、蒸気機関車が異常な速さで接近。それは既にカバネに襲われた後であり、乗員は全てカバネになっていました。橋を上げて入れないようにしましたが、遅すぎてそのまま雪崩れ込むように機関車は駅構内に突入。生駒の住む街は、次々にカバネに襲われ始めます。
生駒は蒸気機関のエンジニアとして働いていましたが、カバネの心臓皮膜を撃ちぬく武器の開発を密かに行っており、またカバネの生体についても研究していました。その結果、ツラヌキ筒とよばれる鉄の杭を打ち出す武器を開発。これで、自分に襲ってきたカバネを撃退します。
しかし、カバネに腕を噛まれたことに気づく生駒。噛まれた後に一定時間内に、その箇所からウイルスが脳内に移動してくるとカバネになることを生駒は知っていました。決心し、腕の付け根を鉄輪で締め付け、さらに首にも鉄の首輪をはめることで、機械による二重の締め付けでなんとかウイルスの侵入を止めます。こうして、生駒は知らぬ間に、カバネと人間の間の存在である、カバネリとなるのです。
街はカバネにより崩壊。城主もカバネにより亡くなりました。その娘である菖蒲が蒸気機関車の鍵を預かっており、彼女の指示で町の人々は「甲鉄城」で脱出。その中には、何かしらの使命を受けた少女、無名も乗っていました。
生駒は自分がカバネになったと思い、乗車することを拒否しますが、無名により半ば無理矢理に乗車させられます。
実は、彼女も生駒と同じカバネリであったのです。
カバネリとは、体はカバネであり、心は人間である存在。彼らは人間たちに受け入れられるのでしょうか。そして、無名が命じられている使命とは。
甲鉄城は、幕府の中心である金剛郭を目指すのでした。
感想
かなりあるアニメに世界観は似てますね。「進撃の巨人」ですよね。
放送されていた時も、これと比較されていたようです。まぁ・・・仕方ないね。ここまで設定が似通っていると;
何しろ、アニメーション制作会社が同じ(WIT STUDIO)、監督も同じ(荒木哲郎)、音楽の担当も同じ(澤野弘之)なんで、「うーん。巨人がゾンビになっただけかぁ・・・」って感じにどうしてもなってしまう。
あと、澤野の音楽は非常に格好いい!のはいいんだけど、和の色が強い「日ノ本」と澤野のテクノテイストの音楽がミスマッチな感じがしてならない;
確かに格好いい。だが、なんかちょっと違う・・・と感じますねぇ;
話自体も前半は面白かったですよ。生駒と無名が人間たちに疑われ恐れられている中で、菖蒲の成長を通して徐々に彼らが人間に受け入れられていく様子が見ていて感動を呼びました。
しかし、後半がいけない・・・
無名は美馬という、カバネ討伐隊を率いる人物に金剛郭を目指すように言われていたのだけれど(なんで無名は彼の討伐隊から一時的に離れていたのかの説明なし)途中で、この討伐隊と合流する結果になるんですよ。
美馬は今の征夷大将軍?の息子。彼は「強いものだけが生き残る世界」が真の平和を呼ぶと信じており、それを無名にもある意味洗脳していました。
結局は、彼がやりたかったことは、父親が自分を恐れカバネ討伐の際に前線に残し殺そうとしたことの復讐を果たすということでした。そのため、カバネの研究を行い、人工的にカバネリを作り出すことに成功。(無名は美馬によって、人間からカバネリに変えられていた。)また、特殊な薬により、カバネリをカバネ達を呼び寄せ群生にして操る核とすることにも成功します。
これを使って、金剛郭の壁を破り、カバネ達を金剛郭に解き放つということをやるのです。そして、その群生の核に使われたのが、無名でした。
生駒は、無名を助けるために、その効果を打ち消す薬を無名に注入。そして、美馬を倒し、皆と共に金剛郭を脱出という話。
ええええ?!脱出して終わり??
マジでびっくりです。
後味としては、「風の谷のナウシカ」ばりの放りっぱなしです。何も解決してないじゃん!!
「風の谷のナウシカ」は、まだ漫画があるから話の補正が出来るけど、これオリジナルだから漫画ないじゃん?
俺達の戦いはこれからだぜ!感が満載で、かなり納得が行かなかったすね・・・途中まで面白かったのに、それが残念。
まぁ・・・「進撃の巨人」より断然絵が綺麗だから、こっちのほうが見ていて美しいと感じることは多いかもね。
そういう感じ。
多分、2クールにするにしては話が薄いし、1クールにするにしては話が速すぎる。
なんとも中途半端かな;
OP曲/ED曲
OP曲は、EGOISTが担当。
そして、ED曲は、澤野が担当していました。
うーん。どちらも、”それらしい”曲だね。いい意味で言うと彼ららしい曲。
悪い意味で言うと、ワンパターン。
素人が言ってしまうのも何だけど、「あー。またそのパターンか。最近、その曲作りばっかりしてない?」って印象を受ける。
なんて言うかな・・・この間買ったアルバムに入ってなかった?みたいな感覚(笑)
澤野のアルバムは、アルドノアゼロの挿入歌アルバムを買ったので、それでお腹いっぱい。
EGOISTは、「名前のない怪物」から曲がパターン化して変化がないので、買ってない;
ryoも澤野も、そろそろ限界なんだろうか;
KABANERI OF THE IRON FORTRESS
ninelie
いや・・・悪くはないんだよ。
多分、これを彼らの初期の曲として聞いたならば問題ないと思うんだよ。でも、それなりに曲を作ってリリースしてきた彼らだからこそ、「え?今までの曲と何が違うん?」って印象を持ってしまうんだと思う。
なので、完成度は高い。が・・・固まってるな・・・って印象だ。
最後に
なわけで、「鋼鉄城のカバネリ」は面白かったは面白かった。
見て損はないと思う。意味不明なストーリーではないからね。ある程度は筋が通っているし。
だから、あまり期待せずに見てみると、「お!案外いいじゃん!」的な感じで見れると思う。
そんな感想ですなり。(あんまりフォローになってないな・・・)
無名ちゃん可愛いっす(*´∀`*)