さて、以前に3大ギタリストのうちの一人、エリック・クラプトンをご紹介しました。
今回は、3大ギタリストの二人目、ジェフ・ベックをご紹介します。
ジェフ・ベック(Jeff Beck)
彼の特徴は、先ずピックを使わないこと。素手(フィンガーピッキング)で弾きます。
そして基本的にインストゥルメンタル(歌詞なし)です。
また、過去の曲に興味がない(あまり過去の曲に固執しない)ので、アルバムごとに常に新しいNew Jeff beck Sound になります。ですが、クオリティーが下がることはないんですよね。
かなり歳をとっているはずですが、今でもバリバリの現役です。
ある音楽評論家には、鉄人28号のようなロボット的な格好良さがあると言われてました。(もう意味分かんないww)
本当に鉄人のようなジェフ・ベックですが、実はベジタリアン。
家庭菜園で野菜を作って食べてたら、調子が良くなったんで続けてるんだなんだとか・・・(本当か?想像できんな。)
さて、では彼の曲のご紹介と行きましょう。
Scatterbrain
「blow by blow」というアルバムに収録されている曲。かなり初期の頃の曲です。
この頃はフュージョン色が強いです。
聞いているだけで、ドラムがかなり大変そう。独特な雰囲気をまとった曲です。
彼のサポートメンバーって本当に一流の人たちが集まってくるので、発表される曲はかなり難易度が高い曲になります。
まぁ・・・それが出来る人を探してきちゃうジェフ・ベックも凄いんだけど。
People Get Ready
普通の曲だって、もちろん弾けますよ。
これは最近、爵位をもらっちゃうぐらい国民的スターのロッド・スチュワートと組んでた頃の曲です。
http://www.asahi.com/articles/ASJ6C7VXDJ6CUHBI026.htmlwww.asahi.com
ロッド・スチュワートのハスキーボイスも魅力的ですが、優しくサポートするジェフ・ベックのギターも素敵です。
途中で不思議な転調をします。これがジェフ・ベック特有の世界観。普通考えられません。
Led Boots
彼のアルバムとして抑えておきたいのは、「blow by blow」と「Wired」です。
この曲は「Wired」の収録曲です。「blow by blow」のフュージョン色から、がらりと変わってシンセサイザーを多用するようになりました。
何をどうしたらここまで変化できるのか理解不能です。
それぐらいこの2つのアルバムは毛色が違い過ぎます。
因みに、私は「blow by blow」の方が好きです。
Sling Shot
今度は、かなりHRな方向に舵をきってきました。軽快な感じがたまらなく気持ちいいです。
ここまで弾きまくってる曲は珍しいかもです。
普段は、フレーズを弾いて少し間を置き、またカッコいいフレーズを弾くって感じですから。
ちょびちょび美味しいワインを味わうって感じですね。
Two Rivers
綺麗なシンセサイザーと、それに官能的に絡むジェフ・ベックのギター
最高に美しいです。
彼のギターの1つの特徴として、ギターの音の消し方があります。
伸ばしながらも、すーっと空気に溶けていくような音の消え方をします。
それがとても心地良いです。
What Mama Said
この曲は、「Who Else!」というアルバムに収録されている曲です。
このアルバムでは、テクノとHRの融合という新しい分野を開拓しようとしたアルバムです。
歳をとり続けてもなお、どんどん他を吸収し自分の世界を広げ続ける怪物です。
このアルバムは本当に傑作です。ジェフ・ベックの一押しアルバムは?と聞かれれば、これを勧めます。
Nadia
ドラムが最高にいかしてます!!
これでリズムボックスじゃないんですよ?(つまり機械がリズムを刻んでいるわけでない)
ジェフ・ベックのもう一つの特徴は、アームを多用するということです。
映像を見ていると分かると思うのですが、ギターから棒が出ていると思います。
それがアームです。これは、ピックで弾く方の全ての弦の付け根につながっていて、アームを動かすことで弦を伸び縮みさせます。
つまり、ピッチを自由に変更するためのものです。これを上手く利用して、彼特有の抑揚をつけています。
忠実に再現するためには、アームの上級マスターに成る必要があります。
しかし、ここまで繊細にアームを使いこなせるには大変な努力が必要でしょう。