参照:フルディジタル・スピーカや超小型部品などに注目 ―― CEATEC JAPAN 2012|Tech Village (テックビレッジ) / CQ出版株式会社
こんにちは。Milkです。
今回は、「CEATEC」と言う展示会についてご紹介します。
日本の中でも、数多くのICT(IT)に関連した展示会が開催されています。
その中でも長い歴史を持ち、また電機と電子が合体した展示会が「CEATEC」(Combined Exhibition of Advanced Technologies)です。
その規模は、数ある展示会の中でも最大級を誇ります。
今回は、その魅力と面白いポイントをご紹介しましょう。
もともとは2つの分かれた展示会だった
この「CEATEC」の始まりは、2000年からになります。
しかし厳密に言うと、2つの展示会が合体したのが2000年であり、それまでは個々で展示会が行われてきました。
エレクトロニクスショー
社団法人日本電子機械工業会(EIAJ)が主催する展示会でした。
その始まりは古く、1964年から開催されています。
この展示会は、どちらかと言うと「電子機器」が中心となっており、想像しやすいところで行くと、各社の最先端電化製品等が展示されていました。
なのでハードウェアが重視される展示会でした。
COM JAPAN
通信機械工業会(CIAJ)が主催する展示会でした。
これは1997年からスタートしたので、わずか数年でCEATECに合流することになりました。
こちらは、コンピュータが発展してきたことに合わせ、「情報通信」の分野が中心となっています。
どちらかと言うと、ソフトウェア技術の世界と言ったところでしょうか。
しかし、ソフトウェアとハードウェアを別々に展示することに近年は意味をなさなくなりました。
よって、これらは「CEATEC」として合流し、日本のICTトレンドを発表する場となったのです。
テーマは毎年変化する
私は、出来るだけ毎年参加するようにしています。
そして、その年によって「テーマ」は大きく変化するのです。
なぜなら、最新のトレンドを反映した展示会だから。
個別の分野でのトレンドを追求した展示会はいくつもあります。しかし、それらを全部結集させた展示会となると「CEATEC JAPAN」は外せません。
一度に、多くの分野の最先端技術を見ることが出来るのですから。
因みに、私が見てきた中でもICTのトレンドは目まぐるしく変化してきました。また、多くの分野の会社が参加するので、各社の最先端技術が展示されます。
- クラウド技術
- ウェラブル端末
- HEMS/BEMS(電力最適化)
- スマートフォン/タブレット
- 仮想化技術
- ハイレゾ音響
- 液晶/有機ELパネル技術
そして、これからはIoTとAIがこれに加わることでしょう。
「CEATEC JAPAN」の魅力&注目ポイント
最新のトレンドを会場全体から感じることも、とっても楽しいことです。
それも一つの魅力と言っていいでしょう。
しかし、是非とも少し違った観点で見てみると、面白さが倍増します!
一番イケイケな企業が分かる
参照:世界最薄スマートフォン、ファーウェイ「Ascend P6」ムービー&フォトレビュー - GIGAZINE
これは一発で分かります。
何しろ、一番大きいブースを構えていますからね!!
ブースの大きさ(借りる空間)で料金が変わりますから、どこが今儲けていて、どこがちょいと厳しい状況なのかの構図が丸分かりなのです。
そして景気のいい企業は、アンケートに答えると様々なものがもらえたりします。
例えば、Huaweiは他を圧倒するようなブースを設置していて、アンケートに答えるとHuaweiのロゴ入り「タンブラー」をもらいました(笑)
「異文化交流」が出来る場所
参照:燃料電池自動車を展示し、「つながる」をテーマに未来のスマートコミュニティを提案するホンダのCEATECブース - GIGAZINE
このCEATECの魅力は、ソフトウェアとハードウェアが統合されている点です。
例えば私の場合は、ソフトウェアが専門になります。
ですから、ハードウェアに関する部分は知識があまりありません。
コンピュータがいかに進化しているのか?
また街を支える電子機器の中身はどうなっているのか?
などなど、めったに「交流」出来ない分野の人々と会えるのです。
ソフトウェアの面から見て、この電子機器をどのように制御するのだろう?とか、この会社のこれとあちらの会社のあれを組み合わせると面白いことが起きるかもしれない!と想像します。
もうそれだけで楽しい世界になりますね!
説明員の方に話しかけてみましょう。
私はよく、
すみません。この方面の分野に疎いのですが、教えていただけますか?
と質問します。
そして、最後には名刺交換をしますね。
いつか、このつながりは何かの役に立つかも?知れません。
研究途中の「最先端中の最先端!」を見ることが出来る
例えば、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(通称:NEDO)がブースを構えている場所があったりします。
これは、NEDOが資金的に援助を行い、最先端技術の研究を官民一体で行っているプロジェクトになります。
実際に「製品化」まで行くものではなくても、開発途中の実物サンプルを見ることが出来たり、パネルでの研究内容の説明がされていたりします。
難しくて、意味わかんない!
の世界です(笑)
でも、なんとなく目指す方向や、日本がどの分野に注力しようとしているのかという動向を掴むことは出来ます。
地味な分野もあったりして、でもコツコツとそういった技術が積み上げられることで、このICTの世界は成り立っているんだと感じると、感慨深いものがあります。
大学の研究室(ラボ)がブースを出している
参照:CEATEC JAPAN 2015プレスデーの会場で見つけた面白そうなものまとめ - GIGAZINE
参照:CEATEC JAPAN 2015プレスデーの会場で見つけた面白そうなものまとめ - GIGAZINE
私が毎年楽しみにしているのは、実はこの大学の「研究室」のブースなんです。
彼らの行っている研究は、商売に直結していなかったりしますから、なんでもありです。
流行りのARを取り入れてみたり、障がい者の方がスマホ入力しやすい補助アプリを開発したり・・・
学生が思い思いの方法で一生懸命に形にしています。
彼らに質問をして、そして自分の言葉で説明をしてくれるのも嬉しい点です。
既存技術の組み合わせであったとしても、それを自分一人で構築したり、はたまた使い道として我々と違う観点で見ていたり。
なによりも、「若い力」を感じることが出来るブースです。
是非とも、彼らの力作を見てみて下さい。
「CEATEC」に行くにあたって
この「CEATEC」ですが、だいたい10月の初めの週に開催されています。
- 時間:午前10時~午後5時
- 場所:幕張メッセ
以前は、土曜日まで開催していたんですけど、参加企業数が減ったりして金曜日までにまりました。(また土曜日までに復活してくれるといいのに・・・)
ここで事前に準備した方が良いものをまとめてみますね。
Web事前登録をしよう
当日だと入場料が発生します。
なので、開催期間中でも構いませんから、Webで事前登録をしましょう。すると、無料で見られます!
事前登録をしなくて、会場に行くと・・・
当日料金 | |
---|---|
一般 | 1,000円 |
学生 | 500円 |
小学生以下 | 無料 |
となります。
Web登録が完了すると、登録情報とバーコードが印字されたPDFがメールに送付されてきます。
当日はこれを持って、会場にある首から下げるホルダーに入れて展示を見ることになります。
出来れば名刺を持っていこう
話が盛り上がると、自然と名刺交換の流れになったりします。
相手が「名刺をどうぞ」と出してきた時に、自分が持っていないと少し恥ずかしい感じがします(;・∀・)
それに、自分の名前を売るチャンス!!
何かのご縁になるかも?知れません。
テクノブレーンのブースは要注意
可愛いお姉さんたちが、名刺と交換でジュースを手渡してくれたりします。
実は、このブースは「テクノブレーン」と言う会社のブースです。
テクノブレーン株式会社 - 東京の五反田にある人材スカウト、人材紹介会社
一応は「デバイス・ソフトウェア」などと言った分類でブースを構えていますが、実はSIerなどのICT(IT)業界を主にしたヘッドハンティング会社です。
後日、名刺情報をもとに電話やメールが来ますから気をつけてくださいね☆
因みに、私は知らずに可愛いお姉ちゃんからジュースいただきました(笑)
後で連絡が来て、ヘッドハンティングの話になりまして、実際に会ってみました。
しかし、別段ぐいぐい来る感じでもなくて、「こういった会社に転職はどうですか?」と言う感じです。
喫茶店でコーヒーを奢ってもらって帰りました。(←転職する気もない悪いヤツ)
最後に
いかがだったでしょうか。
Web登録をすれば、無料でこれだけたくさんの企業を一気に見ることが出来ます。
本当にしっかり見ようと思うと、一日では足りません。
実際、私は2日かけて見に行ったりしました。(ちょっと今回は1日しか無理かな;)
雰囲気を味わうだけでも面白いと思いますので、是非行ってみてくださいね!
それでは、今回はこの辺で。
adios!!