こんにちは。Milkです。
最近、興味が今までと違う方向に行き始めました。
私は、SIer業界で働いているのですが、「うつ病」を経験し、休職し、そして「身体表現性障害」を持病として持ち続けるという身体になりました。
さて、復職してもうすぐで半年が経ちます。
最近、仕事だけじゃなくて、少しずつ他のことを考える余裕が出てきました。
「うつ病」は根が深い
私も「うつ病」を経験しましたが、色々と調べてみると、この病歴が長い人たちが多いことに気づき始めました。
また、老若男女問わず、「うつ病」を発症している人は多い。
希死念慮(死にたいという強い願望。あるいは脅迫的な「死ななければならない」という思考に支配されること。)も、引きずって出てきている方も多い。
あまり、「うつ病」に対して、重いや軽いなんてことを付けたくないんですけど、私はまだ軽い状態だったようです。
自分の思考の調整や生活習慣の見直しなどに着手出来たからです。
希死念慮も出てくることはありませんでした。
(どちらかと言うと、「恐怖」が脳内を占拠して身動きがとれなくなります。)
根本的に何が原因か?
簡単に言ってしまえば、「今の労働の仕方」や「同調圧力」と言えるのではないかと。
仕事が効率化されながら、空いた時間に仕事をぶっこむからいつまでも仕事は減らないし、周りの視線や「常識」に圧迫される環境があります。
特に、「常識」って言いやすい言葉ですし、使いやすい言葉なんですよ。
でも、時代は変化することを許容しながら、「常識」が変化することは許容しない。
これは変だなぁと、最近思います。
時代が変化するのだから、共通概念みたいなものは変化が求められるし、し続けないと「今」に対して「過去のルール」を適用するという無理が発生します。
それを、何とか実現しようなんて真面目に頑張っている人が「うつ病」というような形になって、身体が警告を発するのかな?と思ったりもします。
コンセプトから入ることが出来た「Milkカフェ」
前から、「何か新しいことをしたい!世界を変えてみたい!」という気持ちがありました。
その為に、私はある程度の大きさの企業に就職しましたし、今も在籍しています。
少し遅めだなと感じながらも、一応はなんとかICTトレンドについていこうという傾向も見られるようになって、会社も変化してきたなと感じているところです。
でも、ICT技術というのはあくまで「方法」なんです。
何かの目的を達成するために、「ICT技術を利用する」という手段もある。
この会社に入って、そろそろ若手から中堅に差し掛かろうとしています。
段々と、
自分が本当に「世界を変えてみたい!」と思ったことって、この延長上で実現出来るのかな?
と考えるようになりました。
確かに、エンジニアとしての技術を身につけることは「仕事」として必要です。
そして、「手段の確保」としても重要な要素になります。
しかしながら、大切なのは「何を実現するか。」だと思っているのです。
どんな未来を描けるか。
その為には、どんなステップを踏んでいくのか。どんな知識やスキルが必要なのか。
そんな気がし始めました。
今までは、身につけた技術を応用して何かを作ることに集中していました。
しかし、「なんか気持ちが上手く回ってない。やりたい事と噛み合わない。」というのが本音でしたね。
ずーっと孤独感を感じていた闘病生活。
寂しかった。
気持ちを理解してくれる人は少なかった。
少し元気になって働けるようになると、自然と、
皆で支え合える場所を作りたい
と気持ちが湧いてくるようになりました。
そうすると、なんとしても実現してみたい。挑戦してみたい!という気になったのです。
コンセプトは決まっていて、「独りで悩んでいる方と経験者をつなげる」です。
これを主軸に置きながら、自分が出来ることから始め、「スピード感を重視する」という目標のもと、フィードバックをもらってブラッシュアップを図るという形でサイトリリースを行うことにしました。
恐らく、始めて「コンセプトから始動し実現できたこと」だと思っています。
今、自分が持っている技術を総動員しましたし、お願いできるコネクションは少しでも確率があるならお願いをしてきました。
新しくモノを始めるって、こんなに大変なんだ・・・
って、改めて思っています。でも、やっぱり「やりたい気持ち」が先行して止められない。
そんな不思議な感覚です。
この場所が中心となって、精神疾患を持っている方の安らぎの場所になって欲しいし、更にここから一般の人へ知識が広まっていってくれたらいいな・・・という風に思っています。
「実現したいこと」のために「技術」は利用する
私がずっと思っているのは、「コンセプト」を最重要なポジションに持つことだと信じています。
結局、何を果たしたいのか。何が実現したいのか。
それが一番大事です。
その為には、選択肢としてICT技術が必要なのかもしれないし、人の知恵が大切になるのかもしれない。
もっと、大きく人との関わりが多く必要になっていくのかもしれない。
必要な課題というのは、その「コンセプト」が確立された時に、初めて見えてきます。
その課題を解決するには、ある種の「研究」が必要なのかもしれないし、技術革新を待つという苦しい時期もあるかもしれない。
自分自身で出来ないことは、他の人の力を借りるという勇気も大事です。
私が「Milkカフェ」に、これだけ情熱を注ぐ事ができたのは、「これ以上。苦しんでいる人を増やしたくない。孤独な人を一人でも救いたい。」
そんな、「夢」や「野望」に突き動かされたからです。
色んな団体や自助グループが努力して、この課題を解決しようとしています。
私は後追いになりますが、私の切り口で未来が見えたらと思っています。
これからしてみたいこと
先ずは、「Milkカフェ」の安定化と機能の拡充をさせることが優先事項だと思っています。
しかし、その中でおぼろげながら、「精神疾患を持っている人だけで回す会社を運営する」というのも面白いのかなと思っているのです。
「Milkカフェ」を通して分かってきたことは、「身体障害」は雇用機会がまだ少なからずあるのですが、「精神疾患を持つ人」は雇用機会が与えられてすらいないという実情です。
この発想は少し前から思っていたので、半分は自分のオリジナルですけど、より具体的な案として練っている方がいるので、「ひろき」さんの発案と言う方が正しいと思います。
この方のTweetに凄く影響を受けました。
夢は、今の作業所の職員→発達障害支援センターの設立+職員→NPOを作り、カフェの運営。発達障害支援センターのメンバーさんの就労先としてのカフェ(様々なプロフェッショナルとの打ち合わせ、講演会、発表会等にも利用出来る。メンバーさんの雑貨や様々な物を展示も出来る。)
— ひろき 妄想人 #人と繋がりたい (@hiroki20130309) 2018年1月8日
このTweetを見た時に、
あ・・・リアルな「Milkカフェ」を作ってみたい。
って思ったんですよ。
そして、スタッフは「精神疾患を持っている人」
各々は、結構、専門的な知識を持っていたりするんです。
そうでなくても、環境によって「自分の特徴が上手く出せない」という方も多いです。
ゆっくりでもいいから「やりがいを持つこと。居場所があること。」
それが、この病気の大切な「薬」と言えます。
最後に
なんだか、自分は「システムエンジニア」という枠にはまりすぎていて、「どのようにしてICT技術で解決するか?」にこだわっていた気がするんです。
大切な課題。大切な問題。
「コンセプト」が定まって、周りを見渡し必要な技術を取り込む。
それでも足りないなら、勉強はもちろん、技術開発や技術研究が必要になる。
そう感じます。
今の気持ちを文章にしてみました。
今回は、この辺で。
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