※イラスト:ことこと (id:cotocotocoto)
こんばんは。Milkだよ!
もうすぐクリスマス・・・ぐぉおおおお!!!
苦しみます!!
Milkは、非リア充になってしまいました・・・(汗)
(え?なんでかって?まぁ・・・それは今度、説明しますよ。)
と言うことで、美少女に変身することにしたんだよ?(笑)
でもね。これは音楽ジャンルの記事だよね?
では、この子たちに登場してもらいましょう!
初めまして。
ボカロのことや、音楽のこと。色々説明するからね!
僕達と一緒に楽しく「懐かしボカロ」を聴こうね。
時々は、ボカロ基礎知識も解説するよ!
ご希望のあった、音声での解説動画ですが、今後は出来るだけこの子たちを通して解説を行いたいと思います。
では、クリスマスな曲を楽しんじゃう?
Everwhite
冷たい冬を連想させるオケの構成だね!
そうね。ピアノの高音部分を使っているからでしょうね。トランスの要素を含めながら、ピアノと上手く融合させているわよね。
基礎的な質問だけど、ボカロってなんなんだっけ?
では、そこから少し解説しましょう。
ボーカロイドとは、YAMAHAの音声技術を搭載した、ソフトウェアシンセサイザー群のことを指します。
つまり、シンセサイザーなのです。
皆さんの想像する、キーボード(楽器)がありますよね? シンセサイザーとは、多くの調整(パラメータ)が搭載されていて、音色を変化させることが出来ます。
これをソフトウェアとして実現させたのが、ソフトウェアシンセサイザーと呼ばれるものです。
そして、ソフトウェアシンセサイザーは多くの楽器を模倣することが出来るようになりました。
またその流れの中で、「人の声と歌詞を歌う」が出来るものをソフトウェアシンセサイザーで実現しようとしたのです。
これは、正に画期的な試みでした。それまでは、コーラスしか出来ませんでしたから。
そして、正式に人工ボーカルのソフトウェアシンセサイザーとして、リリースされたのが「ボーカロイド」シリーズなのです。
冬の虫
少しチャイニーズテイストを持った曲だね。
途中で入るシンセサイザーが、それを連想させるのでしょうね。
ピアノもリバーブをかけてあって、透き通るようで綺麗だね。
因みにだけど、先ほどのボーカルと違うよね?
そうね。ボーカロイドにも沢山の仲間がいるのよ?
音声技術はYAMAHAが持っています。これに対して、ボーカル音のサンプリングを行い合体させます。
そして、その合体させたソフトウェアシンセサイザーを発売している会社は数社あるのです。
有名所では、クリプトン、インターネット、と言った会社でしょうか。YAMAHAも近年、独自にボーカル音をサンプリングして参戦しました。
初代は、MEIKO、KAITOが有名です。
そして、次世代バージョンとして、初音ミク、鏡音リン・レン、巡音ルカ等のボーカロイドがリリースされたのです。
MEIKOやKAITOは、初代ということもあり、調整パラメータが多く、かなり玄人向けのシンセサイザーでした。
これを改良し、よりパラメータを簡易化したのが次世代のボーカロイドです。
スノートリック
全体的に軽めのオケだね。ピアノが中心でとっても良い感じ。
音が少なくても曲を保たせると言うのはとても勇気のいることよね。
うん。そう思うよ。隙間が怖くて、音を重ねていっちゃうよね。
曲を作る上で、楽器の多さと言うのは毎度悩みの種です。
音声トラック(楽器の数)が多くなると、色々と問題が出てくるのです。
例えば、単純にパソコンの処理が追いつかなくなる。他にも、音が多すぎてマスタリングがし難くなる。
MIXの際にも、各トラックのEQを調整するのに一苦労です。
でも、心理的には音声トラックを増やしたくなるのです。これは、何度も曲を聞くうちに、曲がスカスカで迫力が無いように思えてくるからです。
ですので、出来るだけ音の厚みが薄くなる部分がないように、どんどん重ねていってしまいます。
最終的にはリスナーに対して、お腹いっぱいの曲が出来上がってしまうのです。
こういったことから、上手く音の過剰な厚みを制御し、隙間を利用できる勇気と技術がある作曲者は、本当に実力がある人々になります。
Chillyditty Of February
おぉ! KAITO兄さんの曲だね。
ネタ曲に使われて可哀想なKAITOだけど、上手にマスターが調整すると、こんなにも格好良くなるのよね。
オケも、テクノとジャズの融合で、聞いていてバランスが良いね。
MIXとかマスタリングとか言葉が出てきたけど、それについても少し説明するわね。
まず、MIXについてですが、これは各音声トラックに対してのエフェクトの調整を指します。
つまり、楽器にリバーブ(エコーに似たもの)やコンプレッサー(音を均一化するもの)、EQ(周波数の調整)などのエフェクトを付加していきます。
当然、これらを全て合わせた状態にも、調整が必要です。これらがMIXです。
次に、マスタリングという作業に移行します。マスタリングとは、音割れが発生しない程度に音圧(簡単に言うと音量)を引き上げる作業です。
これは、正しくMIXが進んでいないと、音声波形が波打ち、音として表現できる範囲を超えてしまう部分が出てきます。これが所謂、音割れ(クリップ)と呼ばれるものです。
これは正しく、MIXができていないパターンです。波形が波打ちすぎていますね。そのままマスタリングで、音量が小さい所を基準にして音圧を引き上げると、もともと波形が大きい部分が枠をはみ出し音割れが発生します。
これが、MIXとマスタリングの関係です。
Snow Quartz
オペラ風の曲構成な感じがするね。でも、骨格としてはテクノの刻み(ハイハット)が入るのが粋だね。
オペラ風に聴こえるのは、コーラスの作り方がそれを意識しているからでしょうね。
ギターとストリングスがベースにいて支えているから、ピアノが自由に遊べるわね。
途中で入るギターも素敵!
最初の英語も魅力の一つだと思うわ。
巡音ルカは、バウリンガルのボーカロイドとして開発されました。これが他のボカロに比べてのユニークな特徴だったのです。
初期のボーカロイドは、基本的に歌える歌詞は「日本語」でした。つまり、50音を基本とした発声なのです。
英語特有の発声音は表現することが困難でした。
巡音ルカは、日本語の発声は当然ながら、英語特有の発声も行うことが出来ました。
これにより、歌詞を書くライターも表現の幅が広がる結果となります。積極的に、英語を歌詞に盛り込むことが可能になったのです。
最後に
どうだったかな? 初めて聴く曲も楽しく聴けたんじゃないかな?
「懐かしい!」って思って下さる方もいるだろうし、「初めての発見!」と感じる方もいるでしょうね。
少しでもボカロの文化に親しんでもらえると嬉しいな!
そう言えば、私達は「Milk」の分身なのだけれど、こうやって単体になると”名前”とか”愛称”が欲しくなるね。
誰か考えてくれるかしら?(丸投げ)
たぶん、僕達を気に入ってくれたら自然と”名前”や”愛称”は定着するよ!(丸投げ)
そうよね。じゃぁ、今回はこんなところで。 ばいば〜い!!
バイバイ!!