※イラスト:ことこと (id:cotocotocoto)
こんにちは!Milkです!
懐かしボカロのお時間ですよ!
ねぇ・・・今まで、「懐かしボカロ」のこと忘れてたでしょ。
な・・・何を失礼なことを!
だって、僕たち、全然出番なかったじゃん。
いや・・・ほら。「Milk's Radio」の編集で忙しくて・・・
ふーん。このシリーズをほったらかすと、「Milk's Radio」で紹介する曲のストックがなくなるけどいいの?
あ・・・そ・・・それは・・・困る・・・
まったく、人使いも荒いね。僕たちだって、出番は欲しいのに。ちょっと怠けたら、自分でシリーズ止めちゃうんだから。
はい・・・すみません・・・
仕方ないわねぇ。気を取り直して、「懐かしボカロ」行くわよ!
ペテン師が笑う頃に
珍しい3ピースバンドって感じの曲だね。
ドラム、ベース、ギターだけで構成されているわね。
ドラムパターンも良い感じに豊富。
ベースがアクセントになって心地よいわね。
ベースが上手く間を埋めている曲ですね。
こういった3ピースバンドは、異常に音を詰め込んでごまかすなどしてしまうのです。
それは、以前言ったように、音が失くなる場所があるとオケの厚みが無いように感じてしまうからです。
例えば、「凛として時雨」は、代表的な3ピースバンドですね。
彼らのドラムは、異常な程な音を入れ込んでいます。打ち込みか?と疑うほどに・・・(笑)
これは心地よい時もありますが、連続して曲を聞くとお腹いっぱいです。
一応言いますと、私は「凛として時雨」は好きなバンドです。
ですから、この怪しいベースの動きでオケを引き締めている、この曲は素晴らしいと思います。
聞く側に負荷を与えるような作り方をしていませんね。
No Logic
ジミーサムPの曲だね。
珍しく、ギターが中心の曲ね。
彼はシンセサイザーの使い手のイメージが強いけど、こういうところもカバーできるのは素晴らしい。
今は、どこで活躍しているのかな・・・
少し前ですが、私と現役のバンドマンの方、またこれから作曲をしてみたいという方を含めて、ちょっとした議論がありました。
作曲する上でピアノ(シンセサイザー含む)とギターのどちらが有利か?です。
個人的な意見ですが、これは音楽経験年数が少ない方ほどギターの方が有利だと思っています。
なぜかと言いますと、ギターの習得で最初に行うことは、コードを覚えることです。
つまり伴奏を覚えるのです。コードとは和音のことです。
作曲とは、コードの進行を決めていく作業です。
ピアノの場合、左手はコード、右手はソロパートとなります。
え? ではギターより有利じゃん?って思うかも知れません。
違うのです。ピアノを習うとは、演奏できる曲を増やしていくことにより、曲の表現方法や音楽の仕組みを知っていきます。
つまり、コード全部を覚えるという作業は、おいおいやっていくのです。最初から頭に叩きこむなんてことしません。
だって、練習するピアノ曲は自分が主役ですから。
ですから、ピアノ経験年数が長ければ、コード進行や音楽の構造について理解出来ますが、数年程度ではピアノを演奏する上での指の扱い方や、感情表現の仕方など、”演奏”が中心となります。
ギターはコードを覚えないことには始まりません。
そういう意味で、作曲の観点から言えば、ギターが有利であると思っています。
また、手軽に扱える、思った時に弾ける等の利点もあります。
作曲とは、コード進行の塊ですからね。
パラジクロロベンゼン
正直言うと、僕はこの曲の歌詞の意味が分からないんだ(汗)
かなり難解よね。
でも、すっごく流行ったのは覚えているよ。
「パラジクロロベンゼン」ってフレーズが頭に残って、離れなくなったのでしょうね。
ピアノが特徴的で美しい曲になります。
特に評価すべきは、鏡音リン・レンの調整だと思います。
鏡音レンがここまで聞きやすくなるのは、本当に素晴らしい調整です。
ピッチを上げて、幼い感じに調整していますね。後は、無駄と思われる周波数帯をカットしています。
また、この声に変換できるコンプレッサーを当てているのでしょう。
そして、レンに釣り合いがとれるように、リンに対してもピッチを上げて、彼らは高音でのコーラスをするようにしています。
ここまで声に芯を持った状態のレンは、そうそう聞けません。
因みに、私はここまで調整できる自信はありません・・・
コンプレッサーを探す必要があるでしょうね。
ストラトスフィア (Long ver.)
ボカロトランスの原点と言っても良いね。
トランス系になると、心地良い音を繰り返すことで曲が構成されるから、曲が長めになるわよね。
まぁ、曲に浸るって感じだね。
そうそう。頭を空っぽにして聞くのが一番いい聞き方だと思うわ。
トランスに分類されるテクノだと思います。
心地よいフレーズを、少しずつ色を変えながら繰り返していく。
それによって、ずっと気持ちの良い状態を維持させます。クラブ系の曲ですね。
これに近い曲であれば、初心者でも作曲しやすいと思います。
ただし、凝ったテクノテクニックを入れるとなると、難易度は桁違いに上がります。
また、こういうテクノは音を加工することによって成り立ちますから、シンセサイザーの知識だけでなく、エフェクターという加工する機械についても理解しなければなりません。
このエフェクターの作動タイミングを記憶させたりする必要がありますし、シーケンサーという音を集めてボタンに割り当てることで特殊なリズムを演奏するということもあります。
入りやすいですが、log関数的に難易度があがる分野ですね(笑)
FAIRYLAND
来た!3拍子のワルツ系だね。
これは難しいわね・・・
演奏するには問題ないんだけど、DAW上では悩むんだよね。
そうそう・・・作曲ソフトはデフォルトが4拍子なのよね。3拍子に変えると、今までの状態と違ったように見えるわよね(笑)
最初の入りがダークな感じで面白いですね。
しかし、サビに入って行くと明るい曲調へと変化させていきます。
こういうタイプのコード進行は珍しいかもしれません。
私だったら、同様にダークなコード進行を選びますから・・・その楽師の色が出てきますね。
さて、シンセサイザーについても少し質問をされました。
本来、シンセサイザーとはハードウェアシンセサイザーのことを指していました。
今では手軽なところで行くと、キーボードですね。これに対して、多くのつまみがついていて、音を変化させることが出来ました。
この組み合わせによって、特殊な音色を出すことが出来たのです。
ピアノは弦をハンマーで叩いています。シンセサイザーとは音を電気信号として作り出して、鍵盤に割り振ったものです。
では、この鍵盤を押したときの信号を取り出すことが出来れば・・・?
そう。それがMIDIです。MIDIとはあくまでも、「ドレミファソラシド」の音の信号です。
このMIDIデータに対して、パソコン上でシンセサイザーの音色を被せてあげれば、音色を再現できますね?
これがソフトウェアシンセサイザーです。
ハードシンセ。ソフトシンセ。こういった違いがあります。
実際にライブ等で使われるのは、ハードシンセが多いですね。ソフトシンセになると、遅延(鍵盤操作と、信号の伝達から音色変換までの時間)の問題がありますから、ライブに対してどこまで対応できるかは正直分かりません。
もう一度整理すると、MIDIとはデータであり、ソフトシンセはそのMIDIデータに音色を組み合わせたもの。
ハードシンセとは、実際に演奏するキーボードの機能拡張楽器となります。
最後に
さて、久しぶりに登場できたわね。
そうだね。Milkは3月からリワーク始めるみたいだよ?
あの人、両立出来るのかしら?
さぁ。本人はやる気満々だけど、実際は仕事効率悪い人だからなぁ。
う・・・うるさいよ! 頑張るもん!!(´;ω;`)