Milkのメモ帳

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【画像付きで解説】VirtualBox を使って、OSをお試ししてみよう!【仮想マシン】


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Linuxって無料のOSらしい・・・

でも、インストールってどうやるの?

ちょっと間違ったらパソコン壊れない?

ご安心を。そういう場合は、仮想マシンを使って環境を作ってみましょう。

気に入れば、実際にパソコンに入れてみれば良いし、やっぱり嫌だ!って場合は、データを削除するだけですから。

今回は、気軽にOSを入れて遊んでみよう!ってお話です。


仮想マシンって?

仮想マシンと言うのは、擬似的にパソコンの中に更にOSを立ち上げることが出来るようにしたものです。

有名なフリーソフトでいくと、Virtual Box とか VMware Player などがあります。

でも、フリーソフトって大丈夫なの?

大丈夫です。何故なら、開発元は別のもので大儲けしている企業だからです(笑)

例えば、Virtual Box を提供しているのは、ORACLE社という会社です。

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このORACLEは、データベース(DB)というデータを管理する有料のソフトでシェアNo.1です。

結構、強引な商売してます(笑)ボロ儲けです。

フリーのMySQLとかいうDBも買収して傘下に収めました。

唯一対抗できそうなのは、フリーのDBであるPostgreSQLぐらいなもんです・・・

因みに、Javaを入れろとかパソコンから言われたりすると思うんですけど、Java(Sun Microsystems社)を買収したのもORACLEです。

IT業界を、圧倒的なパワーで牛耳ってる感がある巨大企業です・・・(くそぅ・・・)

と言うわけで、Virtual Boxはそこが提供している仮想マシンなんで 安心して?使ってください。

商用利用もOKなようです。サポートが必要な場合は、その部分は有料で契約です。

ですから、個人であれこれする分には何も言われません。

Virtual Box をインストールしよう

それでは、Virtual Box を実際にインストールしてみましょう。

DL先は以下になります。

Oracle VM VirtualBox - Downloads | Oracle Technology Network | Oracle

英語ですけど、まぁ・・・落ち着いてください!

皆さんの環境でしたら、Windowsが多いと思いますので以下の場所をクリックしてダウンロードです。

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ダウンロード出来たら、ファイルをダブルクリックで実行してください。

後は言われたとおりに「次へ」を押して大丈夫です。途中で、許可やインストールについて聞いてきた場合も、「OK」で実行してください。

すると、最終的には以下のような画面が立ち上がると思います。

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これが Virtual Box の基本画面になります。

インストールするOSのデータを用意しよう

それでは試しに、Ubuntuを入れてみましょう。

Linuxの中では、初心者向けに位置付けられているOSになります。

GUIがしっかりしているので、操作性も抜群に良いですよ。

Ubuntu 日本語Remix

以下の箇所からOSのイメージファイルをDLしましょう。

Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Team

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仮想マシンの作成

それでは、実際に仮想マシンを作成してみましょう。イメージとしては、PCのスペックを選定する作業です。

Virtual Box の「新規」を押してください。

以下の画面になりますから、項目を入力してみましょう。

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32bitしか選択できない場合

この場合は、CPUの仮想化機能が有効になっていないことが原因として考えられます。

一度、PCをシャットダウンし、BIOS起動のキーを押しながら電源を入れましょう。

各メーカーのBIOSの起動キーは調べると載っています。

PC Hints:BIOSセットアップを呼び出すキーを見つけるには - @IT

例えば、DELLの場合はF2キーです。(ただし、機種によって変更されていたりしますので、機種名で調べるほうが良いでしょう。)

私の場合は、「Virtualization」という項目がありましたので、これをONにして再起動しました。

各メーカーによってBIOSの見た目は異なりますが、仮想化の項目は「Virtualなんちゃら・・・」となってますから各項目を探してみましょう。

メモリーサイズ

仮想マシンに割り当てるメモリーサイズを指定します。

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因みに、仮想マシンを立ち上げると、この分量のメモリが仮想マシンに持って行かれますので、自分が操作しているPCのメモリの残量が少なくなります。ですから、あまり多く割り当てすぎると、PC自体がフリーズします。その点だけは注意してください。

また、PCに搭載されているメモリ以上の量の割当は出来ません。赤の目盛り部分に入らなければ、そこまで気にしなくてもいいです。

今回はデフォルトのままで行きましょう。

仮想ハードディスク

仮想マシンのHDDに相当する部分についてです。

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「仮想ハードディスクを作成する」を選択しましょう。

仮想ハードディスクのファイルタイプですが、別段こだわりがなければデフォルトのままでOKです。

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仮想ハードディスクの大きさを後で変更できるようにするかのオプションです。

「可変サイズ」を選択しておきましょう。コマンドラインで入力が必要ではありますが、仮想ハードディスクの容量を変更できます。

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仮想ハードディスクを作成する場所を決めます。

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フォルダ選択のアイコンからは、外付けHDDのパスが選択できなかったので、私の場合は直接にパスを指定しました。

仮想HDDの大きさはこの画面で決めますから、サイズを検討してください。

可変とは言え、自動で大きさは変更されません。

実行すると指定したフォルダ(ディレクトリ)に.vdiファイルが出来ているのが分かると思います。

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ここまでのまとめ

一旦、ここまでの作業についてまとめてみますね。

「新規」で作成したのは、PCのスペックを決める作業です。

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そして、仮想ハードディスクというのは、◯◯.vdiというファイルを作成することになります。

このvdiファイルをHDDに見立てて、仮想マシンは動きます。

つまり仮想マシンにインストールしたデータは全て、このvdiファイルの中に入れられることになります。

そして、可変ではありますが容量を決定しました。

これは、vdiファイルが最大に大きくなることが出来るファイル容量を決めるということです。

私の場合は、50GBとしています。仮に50GBで足りなくなった場合は、コマンドラインでvdiファイルの容量の変更を行う必要があります。

また、仮想マシンのスペックを再調整したい場合は、「設定」を押してください。

すると、今まで設定したメモリ等のマシンスペックを変更することが出来ます。

こうやって自由にスペックが変更できるというのが、仮想マシンのメリットになります。

OSをインストールしよう

さて、普段の皆さんのPCは、起動時にOSデータを探すということをしています。

それは、HDDに入っているかも知れないし、DVDドライブにあるかもしれない。

HDDに入っていれば、HDDでbootすると言いますし、DVDドライブから読み出させたければDVDドライブからbootすると言います。

今の仮想マシンは、どこにもOSデータが入っていませんので、そのまま起動すると「どこにbootファイルがあるの?」と言って停止すると思います。

それでは、先ほどDLしてきたISOファイルを擬似的にDVDに入れることによって、DVDからbootを行いましょう。

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私の場合は、外付けHDDが選択出来ませんでしたので、直接に外付けHDDのISOファイルまでのパスを指定しました。

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Ubuntu のインストール

それでは起動しましょう。

「起動」を押してください。

すると、ISOファイルを読み込んで、Ubuntuのインストールが始まります。

「Ubuntu をインストール」を選択しましょう。

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仮想マシンの素晴らしいところは、ホストOS(Virtual BoxがインストールされているOS)の資産が使えるということです。

例えばインターネットに既につながっていますから、アップデートをDLしながら最新の状態でインストールということが可能です。

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キーボードレイアウトはデフォルトのままで大丈夫ですよ。

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ユーザ名とパスワードを決めましょう。

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後は、Ubuntuのインストールが完了するのを待つのみです!!

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上手く行きましたか?

もし、再起動を求められて「再起動」を選択し、再起動後に「Ubuntu 16.04」が表示されたままになった場合は、一度シャットダウンをしてください。

ウィンドウの×ボタンで、「仮想マシンの電源オフ」を押してください。

その後、メインメニューから「起動」をすると、Ubuntuが立ち上がると思います。

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フル画面の大きさで操作したい

そのままだと、一回り小さい画面で操作することになっている状態かもしれません。

その場合は、ログイン後に以下の操作をしてください。

「デバイス」-「Guest Additions CD イメージの挿入」

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するとCDがマウントされて、「自動実行」が促されます。「実行する」を選択します。

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すると、Virtual Box の補助機能がゲストOSの方にインストールされます。

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少し用語を解説すると、Virtual BoxがインストールされているOSをホストOSと呼び、Virtual Box の中に仮想マシンとして作った環境をゲストOSと呼びます。

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ここまで来れば、Enterキーを押すとウィンドウが閉じるはずです。

因みに、先程まで動いていた画面を”端末”(Terminal)と呼びます。

Linuxは、Terminalの操作が多いことで敬遠されがちなのですが、Ubuntuは普段使うときにはほとんどTerminalを利用する機会がありません。

ちょっと特殊なことがしたい時ぐらいに立ち上げる程度です。(一般の方にはあまり縁がないでしょう。)

ですから安心してください。

では、右上のUbuntuの電源マークから再起動をしましょう。

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通常ですと、フルスクリーンの選択が出来るようになりますよ!!

私の環境では、Ubuntu の上に Ubuntu を乗せてるんで、ちょっと上手く行きませんでしたが(笑)

ですが、Windows 上に仮想マシンでUbuntuを乗せると、この方法で上手く行きます。

Ubuntu on Ubuntu のようにする方法は、また調べておきます;


最後に

さて、結構簡単に仮想マシンって作れるでしょう?

うーん。合わなかったな・・・って思ったら、対象の仮想マシンで右クリックすると「削除」の項目が出てきますから、手軽に消せますよ。

そして、また違ったOSを試しに入れて、お気に入りを探してみましょう。

もちろん、Windowsを入れることも可能ですよ?

中には、歴代のWindowsをVirtualBox上に保存している場合だってあります。システムのメンテナンスのためにね☆

今回の記事で、手軽に仮想マシンを作って遊んでいただけたらと思います。

それでは、今回はこの辺で!

adios!!